詩と短歌集/photo poem 雪割一華(ゆきわりいちげ)

写真短歌・写真俳句・写真詩・随筆散文・陶芸の話など自由気ままに書いています。  

夜の梅

2012-03-12 | 短歌


<夜の梅>
風のない暗闇の中でも梅の所在はわかる。金木犀や沈丁花のようにせっついてくる
ような香りに比べそこはかとないひかえめな香りがあたりを包んでいるのはとても
いいものだ。そして、ここにいるよ と手招きするように振り向いた姿は艶っぽくて美
しい。梅を好きな理由のひとつはここにある。

香りもてここに寄り添う夜の梅手探りに肩抱き寄せるごと
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