<はんなり-あじさい>
七夕は幾重にも重なった雲の上で行われるらしい。下界では笹と色とり
どりのたんざくが所在なさげに雨にうたれている。雅な風習も雨にたた
られてはどうしようもない。あじさいだけは元気で、はんなりとした色合が
かくれて逢引する彦星と織姫を見上げて憂えているようだ。
※はんなり(京ことば)優しげな雰囲気や、たおやかさ、かわいらしさだ
けでなく、洗練された美しさや上品さも含んで使われる。
色彩的には、淡いパステルカラーをもうすこし鮮やかにした色あい。
織姫の恋歌うかべ天の川流す笹舟雨にうたれて