詩と短歌集/photo poem 雪割一華(ゆきわりいちげ)

写真短歌・写真俳句・写真詩・随筆散文・陶芸の話など自由気ままに書いています。  

野あざみ綿毛

2012-07-12 | 短歌


<野あざみわた毛>

咲きかけの野あざみの綿毛に出会えた。まるでたたんだ白い日傘を並べたように行儀
よく頭を上にしている。春のたんぽぽに比べやや大振りで野性味を感じるけれどもう少
しの日射しとゆるやかな風が有るといっせいにバッと傘を拡げたように羽を広げ自由に
空間へ漂いだすのだろう。少女が大人になって羽ばたくように美しい一瞬。

わた毛には行くあてもなし風まかせ飛び立つ先は旅の青空

野あざみのわた毛ひらきて梅雨明けの日射しまぶしく夏近ければ
コメント (4)
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