今週から椎名誠の「にっぽん・海風魚旅2 くじら雲追跡編」を読む。あれれ、椎名誠はこれまでレビューでもブログでも取り上げた事がなかったな。実は大ファンなのである。
何を隠そう、大学生の頃、伊武雅刀の「さらば国分寺書店のおばば」と「かつお節の時代なのだ」の朗読のラジオ番組をリアルタイムで受信。はじめて聴いた時、あまりの面白さにベットから飛び起きて正座して聴いたという事件からずっとずっと椎名誠が大好きなのである。
そうそう「クロスオーバーイレブン」だ。
今聴くと涙のオープニング
僕が大学生の頃は真剣にラジオを聴いているのが普通だったのだねぇ。「昨日の夜のさ。あのラジオで演ってたあれさ。」みたいな話が平気で通じていた時代であったのだ。
それってびっくりじゃね?おどくろよね?ラジオだぜ真剣に。みんな聴いていたのだラジオを。
話を戻すが、本書は僕の愛する沖縄宮古島でまさに僕が是非送りたいと思うような日々を過ごしている事で癒される。本の本題とは別に実は椎名誠が代理で自己実現するという角度というか方向性が椎名誠の「椎名誠」たる所以ですね。
いつまでも椎名誠が元気で僕の代理として、是非僕が行ってみたいところに行き、僕がしたいと思うことをし続けて欲しいと心から願う。
時に、じいちゃんから何か読むものを送れという指令が入電。読むものがない辛さを激しく共感できる僕は書店に走る訳だが、正直僕と読む本が微妙にズレているじいちゃんの本を選び続けて早や10年。
自分で読んでもいない本を買い続ける事の困難さは次第に難易度を上げ今やアネイブルコントロールの領域に到達している。
平たく云えばじいちゃんがこれまで何を読んで、何を読んでいないのか全然解らないのだ。
特に僕が全然読まない「時代小説の面白いやつを送れ」これにはまいった。
どれも同じに見えて、既に送ったかどうかも判別がつかないのだ。
仕方ないので、最近は月刊の文芸誌を送ったりしているのだが、実際適当に買ったというものも正直含まれてしまうのは仕方がない。
その文芸誌も実はちゃんと読んだことがない。連鎖小説を歯抜けで読んで解るのかも疑問だ。
また「新潮45」ってこれなんか小説って殆ど載ってないじゃないかなんて。これってどうすりゃいいんだろうねぇ。困りました。