松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

女性には気になる話題?

2005-02-11 | 日常雑記-暮らしの逸話(エピソード)-
最近ほぼ同時期に得た情報があります。
それは女性の生理に関することです。

ひとつは太極導引でもなじみの深い
道教の世界でのことです。

道教では女性が修行をする際に、
まず最初に行うことは生理を止めること
なのだそうです。
どうも修行の妨げになるらしいです。
生理という周期リズムは
女性の内的環境を不安定にさせる
要因となるからというのが理由らしいです。

ちなみに仏教の修行では
性差を意識したものはないようです。
だからといって道教が女性に対して厳しい
というように短絡的に考えるのは
早計だと私は思っています。
それよりも意念で生理も止めてしまえる
ということに興味を持ちました。


もうひとつは、女性が本来持っている生理を
コントロールする機能を、
現代の女性達は放棄してしまっていると訴えている、
ある女性の話です。

こちらは書店でたまたま手にした本に
掲載されていたものですが、
斜め読みなので大まかな内容しか覚えていません。
彼女がおっしゃるには、昔は生理用の衛生製品などは
販売されていませんから、
それぞれが工夫して処置していたわけです。
そのため当時の女性達は、トイレで用を足す時以外は
ほとんど体外へ出血させないように
自力でコントロールしていたというのです。
体の機能としては骨盤の下側の筋肉や
腸腰筋を使っていたそうです。
つまり妊娠出産時に
子宮を支える筋肉が発達していたというのです。
ところが現代生活では日頃から
こうした筋肉を使う機会が激減しているために、
特に女性の体には大きく影響しているというのです。
生理に関連した障害やストレス、
あるいは若年齢層にまでみられる尿失禁などといった問題も、
体の使い方が大きく変わったことによる
変調現象のひとつとみることができるとのこと。

自分の体の仕組みを知り、体の機能を
上手に使えるようにするだけで、
今抱えている体のトラブルや精神的ストレスから
解放される可能性が高いと、
彼女は訴えていたように思います。

生理をコントロールするのは
極端な例に思えるかもしれませんが、
例えば乳児の布おむつなどは、
ある種の不快感が次の成長を促すきっかけにも
なっていたはずなんですが、
商品的には快適さをウリにしています。
介護用品や生理用品の快適さというのも、
よーく考えてみると
体にとってはストレスになる要素を
潜んでいる可能性もあります。
それは誰にとっての快適さなのか?
体の声に耳を傾けていますか?

自分に相応しいものを選び取る意識的な姿勢は、
大切になってくるような気がします。
これからも太極導引を通して体の言い分に
耳を傾けることを続けていきたいと思っています。