松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

交流競技大会を終えて-個人の部-

2005-02-14 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
13日に第4回渋谷区太極拳連盟
交流競技大会が開催された。

今回の収穫その1は、
表演前の準備が割とうまくできたこと。
個人種目は今回が2回目。
前回の反省をふまえて
自分の間合いを崩さないように
準備することを心がけた。
前回より参加者が増えた分、
点呼を受ける入場地点あたりは
混雑して慌ただしいので、
受付をすませたら直前まで
そこから離れたところでひとりになった。

站トウ功をしながら
首の付け根あたりの緊張状態を意識し、
腰、股関節と骨盤あたりを緩めるようにする。
思いの外集中できているのに気をよくする。
呼吸がいつもよりも深い部分まで行き届く。
目を開けても目から入る情報を
意識で追っていないことに気づく。
これだけざわざわした所なのに
珍しく落ち着いているみたいだ。
pantayaさんに結んでもらったリボンに触れていると
安心できた。これがきいたのかな?

収穫その2は、入場したら何も考えていなかったこと。
もちろん、ぼんやりして何も考えない
というのとは違う。
澄んだ感じでいられたこと。
正面に座る審判長の顔は見えるけれど、
映っているだけのような感じ。
開始の合図で、深呼吸を1回する。
起勢にはいる瞬間に首に緊張が走ったが
リボンの先が触れてふっと力が抜けたような気がした。
思い出せるのはここまで。
最後まで何か考えていたのかどうかも思い出せない。
ただ、気持ちよく動けたような印象が残っただけ。

応援席では「きょうは気合い入っているね」と
話していたとか、
いつもより力が抜けてたように感じたとか、
いろいろと感想を聞かせてくれたけど、
自分の手応えとか印象というのは
あまり思い出せない。
ただ、いつもよりも軽かった印象は残っているかな。
先生からは今日のリズムは良かったと言われた。
軽さはリズムだったのかな。

大会終了後、先生から
ビデオ映像を見ながら個人種目の反省会をする
とのお達しがあった。
ガ~ン……いまさらのごとく指摘されるであろうことが
ヤマのように頭の中を駆けめぐる。
表演中の心理状態というか意識的に働いていたことが
どんなことだったのか思い出せないのに
反省できるのだろうか。
とりあえず反省は反省会ですることにして、
今は自分の収穫のことだけイメージしておくことに。

今大会では陳式を表演する人が多く、
いろいろな表現を見ることができたのは幸運だった。
同じ型やひとつの動作をとっても
全く違った印象になる。
中でも一番嬉しかったのは
女性の陳式表演を至近距離で見ることができたこと。
それも上手な人のものを。
これはひとつのチャンスかも。
やっぱり陳式が好きなんだな~。