図書館から借りた『塩狩峠 (新潮文庫)』(三浦綾子著)を読了。
本書は『信徒の友』というキリスト教雑誌に連載されたそうで、クリスチャンらしい作品となっています。主人公も最終的には洗礼を受けましたし。
最後は乗客を守るために自らの命を捨てた主人公の生涯が書かれています。かわいそうだったなぁ…。でも、彼にとっては悔いの残らない死(昇天と言うべきかも)だったでしょうし、病気を持つクリスチャンの婚約者もそう思っているのに違いありません。
ところどころ文語訳聖書の引用が出てくるのですが、格調高い感じがしていいですね。Kindleで無料版があったら買って、持っている新共同訳と比べてみたいです。でも、敵を愛しなさいとかやり返さないで反対の頬を向けるとか、どきっとさせられる聖句も。聖書に書かれていることを全て実行するのは無理ですもの。はぁ、私って本当に罪深い…。
塩狩峠 (新潮文庫) 価格:¥ 724(税込) 発売日:1973-05-29 |