伝えたんく

日々の何気ないできごとに感じた幸せ

味って

2008-04-04 23:13:04 | Weblog

 今年オリンピックが開催される北京。
その北京へツアーで旅行に行ったことがある。ツアーと言えば目玉は世界遺産とか、名物料理になる。

 その北京で一番ゆきたんくに口にあった食事が刀削麺(たおしゃんめん)である。食べ物の味は、舌だけでなく、目でも耳でも味わうのだ。という話を聞いたことがある。

 旅行での食事は北京ダックだ、上海料理だ、飲茶だ、四川料理だと北京という土地柄を無視した構成になってはいたが、特に思い入れのある地域がないのであれば、ノープロブレム、楽しんでしまえば良い。

 ゆきたんくが楽しみにしていたのが山西料理の刀削麺である。麺帯(めんたい)を肩にかかえて、金属のヘラでシュッシュッと削りながら沸騰する湯に落としていくのを見たことはないだろうか。今では都内の刀削麺レストランなどで売り物にしているパフォーマンスでもある。
 中国の土地で、初めて食べる刀削麺の妙技を見ることができるんだと日本を立つ前にワクワクしていた。

 さて、北京観光旅行もあと一日を残すのみ、故宮博物院で、ラストエンペラーになり、景山公園で悲劇の皇帝を演じながら(日本人の恥だろ)茶室で休み、いよいよ昼食である。

 中国は漢字圏の国なので、何とかなるだろうと思っていたのだが、あの簡体字というやつは読めない。まだ英語の方が良いと思った。入った店の名が順潮龍大酒楼だと後で分ったのだが、看板を見た時には「順潮龙大酒桜」とあった。「龙→龍」だなんて全く分らなかった。帰国してから調べたのである。

 店の外には物売りのおじさんがいた。一つ100元のローレックスが値切る度に値段が下がり、1つ20元になり、2つで20元になり、一つでも良いよとなり、いったい原価はいくらなんだろう。


ローレックスおじさんである。
三輪車の荷台に売り物が入っている。

 いよいお昼のスター刀削麺のパフォーマンスを見れると思いきや、案内されたのは店の奥にある個室。ツアーのメンバーが一同に会して食べるのは分った。周囲を見回してみる。そこに鍋や麺帯はなかった。北京ダックの時のようにワゴンで運んできて料理人がパフォーマンスをしてくれるのか…。

 待つこと5分、ワゴンがやってきた。しかし、そこに載っていたのは、人数分の丼。それを給仕さんが一人ひとりの前に運んでくる。


これが山西料理の刀削麺だ

 そこでガイドさんの一言。「刀削麺が来ました、召し上がって下さい。」
パフォーマンスは無しであった。訪中前から楽しみにしていたのでがっかりした。しかし、この旅行で、一番口にあったメニューでもあった。目でも味わえたら美味しさは倍になっていただろうに…

コメント (2)
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