ついでというのは、後で惜しいと思うことがよくある。
2011年夏、九州に出かけた。
福岡空港から車で長崎へ。
一番のお目当ては、平戸島にある宝亀カトリック教会だった。
20年以上も前にテレビで見てから訪れたかったのである。
そこで初老の男性にあった。
元カトリック信者だが、今は違うという。
それなのに宝亀境界のことを丁寧に教えてくれた。
そして、平戸島の隣にある生月島には橋が架かったので渡れるということも教わった。
この時に生月島について少しでも調べるべきだった。
地図で見ると最初に目に飛び込んできたのが、「塩俵の断崖」という柱状節理の名所だった。
他にも見どころはあったのだ。
日の入りも近く、目的を果たしたゆきたんくは、佐世保に向かう。
その帰りに、見逃したことがいくつか・・・
生月島の真ん中辺り、壱部浦という漁港・・・ → Map
上写真中央部を拡大してみた。 島がある。
ここ島は、平戸島と生月島の間に位置する島で、中江の島という。 → Map
そして、この中江の島は知る人ぞ知る、隠れキリシタンの聖地なのだ。
この写真は中江の島をねらったものではない。
この旅行で取った1707枚中の写真のうち1枚に偶然写っていたのである。
それから12分後の写真は、
看板には「ガスパル様」とある。
そう、生月キリシタン、ガスパル西(西玄可)が殉教した地 → Map がこの近くにあったのだ。
そして生月最初の殉教者でもあった。十字架がたつ墓地「クルスの辻」での処刑だった。
ここからは中江の島が見える。
たくさんのキリシタンが処刑された中江の島から、見えるこの丘に、生月のカトリック信者によって十字架が建てられたのは1992年。
そんな大切な歴史を見逃してしまったゆきたんくは、勉強不足。
再訪しなければと思っている。