さて、入り口に入る。
長いトンネルである。
入り口から4分間歩く長いトンネル。かなり急な登り坂でもあるのだ。
不二洞入り口まで、結構急な坂を歩いた後で、また長い坂道を歩く。
ところがである。
中は涼しいので、疲れを感じにくいのである。
トンネルの終わりが近づいてくると、そこにはまた扉がある。
扉を通って振り振り返ったとたんに、コンクリートの人工的な壁面は姿を隠す。
鍾乳洞の岩肌が姿を現す。
そして正面に立ちはだかるらせん階段。
148段の階段を登るのである。
坂につぐ坂。
そして次は階段。
結構足にきたゆきたんくである。
これも普段の運動不足のなせる業である。
足が悲鳴を上げ始めた頃にらせん階段の登場。
このらせん階段には中休みがある。
途中での寄り道は、この不二洞を見つけた僧侶の遺骨が見つかった場所である。
コウモリグアノと呼ばれる、コウモリの糞の近くにそれはあった。
コウモリグアノ。この場所の上にコウモリが休んでいるのだ。
禅堂の間
この不二洞は修行僧の行の場として使われ、江戸時代に村で疫病が流行したときに悦巌上人が疫病退散のため洞内にて入滅されたという。そして後年の探検によって洞内最奥・最深部で入定した上人の遺骨が発見された。その場所がここである。
その3へ続く。