場所はクーヘン(コッヘム)。
モーゼル川沿いの散歩や景色を楽しみ、旨いソーセージもいただき街中散策の続きをして次の場所に移動するだけ。
どうしても撮りたい写真があった。
水場なのだが、それが噴水形式ではないやつ。
四角い水槽の上にモニュメントかある。
それは、葡萄を一生懸命絞っているような姿。
そして樽の下の方から葡萄酒が出てくるという趣向だ。
まぁ、葡萄酒ではなく水なのだが、水場だから当たり前だな。
それを正面から撮りたかったのだが、年配の方が寄りかかって体を休めている。
写真を撮りたいので話しかけたのだが、お耳が遠いらしい。
不明瞭な言葉で東洋人に話しかけられても困ったことだろう。
「嫌な思いをさせてしまったらどうしよう。」
そう、緊張の一瞬である。
少しして、目をつぶっておられたので横から撮ることにした。
おじいさん、ご免なさい。
葡萄を絞っているようなモニュメント。さすが葡萄畑に囲まれた町、クーヘン(コッヘム)だ。