我が家の次男、司以来の家族の増加はにゃんの登場であった。
そして、それは唐突に訪れた。
ゆきたんくは猫が大嫌いであった。だって笑わないんだからね。そして欠伸をすると耳まで裂ける口が怖かったのである。
飼うなんてとんでもなかった。
10年前のある日、帰宅時に出迎えてくれた子猫に「なんだ、これは?」と目が点になった。
女房ののりたんの職場の近くに捨てられていたんだそうだ。
5匹いた中から一番器量のいい奴を持ってきたんだと。まっ確かにニャンは美猫である。 生き物一匹飼うのに、十数年は一緒にいる覚悟はいる。一言「だめだ、俺が猫嫌いなのを知っているだろう。」と言おうとした時、玄関の隅にあるネコトイレ、トイレに入れる砂、餌の袋、食器、ネコのおもちゃが目に入った。そして当時、小学校入学前の次男つっくんが、「パパァ、飼ってもいいでしょう。」とかわいい声で言う。
思わず「いいよ」と言ってしまったゆきたんくであった。
我が家に来た当時のにゃん
我が家に来た当時のニャンである。これは拾ってきた日の夜に(ゆきたんく以外の誰か)写した写真である。
足にかぶりつくにゃん
その当時のにゃんは、動くものを見れば、飛び掛っていく。そして口を一杯に開き、目標にかぶり付く。一生懸命に噛み噛みしているのである。ゆきたんくもやられたが、子猫は歯が細く針のように尖がっているのである。そのチクチク痛いこと。後でみたら歯型がついて点々と血も出ていた。ごろっと横になって本を読んでいても足先がちょっとでも動くものなら飛んできて噛み付くのである。
ドーナツ枕にはまって寝ているにゃん
これはドーナツ型の座布団の穴の部分にスッポリとはまって寝ているニャンである。ゆきたんくのこぶしが一つ入る程度の小さな穴が心地よいようだ。大きなあくびをするとまず向かうのがドーナツ座布団。しばらく穴の周囲に体をこすりつけてから眠りに入るのがきまりであった。
そのにゃんも10歳、人間で言えば60過ぎのおばあさんである。
少しは感謝してみようかな。
でね、今は好きなのね。
相変わらず私を見ると散る3匹だけれどね。
僕はネコが一番好きなのであーる。
犬は人を守り、猫は家を守る。
・・・そうです。