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ラウンド・アバウトを読んでいただいた方には、ゆきたんくの無謀さが分っていただけたと思う。事故を起こさなかったのは幸運だったのだ。
そして1日目の夜は友人宅であった。友人宅からイングランド南西方面へ旅をし、ウェールズとイングランドに跨る尾根「ハージェスト・リッジ」に行くために、近くの宿に泊まらなくてはならない。外はまだ明るいが午後6時を回ったところである。
その宿は・・・・予約していなかったのである。どうにかなると思っていたゆきたんくである。ははっ、下手したら野宿だ・・・
その時である、B&Bという看板が目に入った。Bed & Breakfastの略で、一晩の宿と朝飯を提供してくれる安価な宿のことである。こういう宿はhotelとは呼ばない。accommodationt(アコモデーション)という。その看板には14£50とあった。日本円にして1人3000円である。これで宿と飯は安いなあ。ということで決めた。それが、冒頭の写真にあるB&Bのパンディ・インである。
自分で決めたのに、宿主との交渉は奥方ののりたんに任せた。いい気なやつである。そして写真にあるチムニーのついているレンガの宿ではなく、その右奥にあったブラックマウンテン・ロッジという12人が泊まれる建物に通された。ここに4人で泊まるのだ。なんという贅沢だ。ブラックマウンテンというのは、ここウェールズのブレコン・ビーコン国立公園の中に実在する山の名前である。
ブラックマウンテン・ロッジ
ロッジの中、天井の様子
とても広い空間であることが分る
テレビも見放題
テレビの右側の棚にビデオが載っている。
この箱を持っていくと有料でビデオが借りられる。
つっくん(次男)は子供子供していたからただで貸してもらったようだ。
まあ、宿が決まったということで一安心。次は夕飯である。近くに食堂なんてありゃあしない。直線距離で24km離れているヘレフォードまでお出かけである。それも帰りはどうするかを考えないでだ。インディアンレストラン(インド料理のレストラン)でカレー料理に舌鼓を打ち、どうにかパンディ・インまで戻ってきた。
食後の様子
のりたんは洗濯機もないので手もみ洗いのお洗濯。つっくんは椅子でダウンしている。ゆきたんくはのんきに写真に写っているテーブルにUKマップを広げ、次の日の名所の物色をしている合間の写真撮り。
まあどうにか宿は決まったが、この無計画さに危機感が増すどころか、「これで言葉が自由に操れたらいうことないじゃん。」なんて感じ。
パンディの朝 写真中左にパンディの建物が見える
音を立てて、雲状のものが通り過ぎていった。
これはゆきたんくの旅行につきものの朝の散歩の時のものである。熱波に襲われた2003年のヨーロッパだが、この朝は気持ちが良かった。さて、何の話だったっけかな。あっそうそう、ゆきたんくの旅行の仕方が無謀かということだった。もうお分かりのことだろう。