その昔、古墳時代があった。
地域地域の長が集落をまとめていた時代のことである。
その長の墓は古墳であった。
有名なのが大きな前方後円墳である仁徳天皇陵だ。
社会科の教科書に載ってたり、古墳関係のサイトに使われたりすることが多い。
この古墳というのは意外に身近に存在するものである。
学校の中にあったり、公園の中にあったりする。
そのどれもが調査発掘済みのもので、かつての存在理由がわかるようになっている。
写真の古墳であるが、いつも何気なく通っている道路沿いにあったのである。
傍には史跡の表示があった。
「墳頂部は後世の攪乱によって変形が著しい。昭和初期に東大で発掘調査行ったが、明確な内部主体は見られず、僅かに土師器片が出土したにすぎなかったという。」と記されている。
古墳の頂部分
かつては古墳であったことが分るが、その正体が分からないというのは実につまらない。この古墳のあった地域の村落の構成や領地を治めていた者が分らないというということである。
まあ、第二次大戦の戦時中に作られた施設はどんどんつぶされているが、このように「かつてここに古墳があった」ということが分るだけでもありがたいかもしれない。
関東だと茨城県は古墳が多いようです。
常陸の国でしたからね。
上に家が建っているところもあるかもしれません。
余談ですが、ボロブドゥールでガイドをして下さった方が、ボロブドゥールは前方後円墳の上に造られていると言っていました。まだ検証はしていないのですが、興味をそそられます。