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疲れていた。夏の昼の暑さ、交通渋滞、睡眠不足。
そう、経験のある方はいらっしゃるだろう。
夏の高速道路の渋滞。特に中央道(中央高速自動車道)の昼の渋滞は凄まじい。談合坂や小仏トンネルなどの名前は耳にしたことがあるだろう。
息子の陸上競技部の合宿に顔を出すために山梨県の富士吉田市まで車を走らせていたのだ。もっとも陸上競技場は都留市にあるので、そちらによって練習を見てから河口湖畔の旅館に泊まる。
泊まるとは言っても、翌日に所用があるので、それに間にあわさなくてはいけない。
8月は、朝から高速は渋滞する。よって夜中の2時に旅館を出ることにした。
旅館前の自動販売機だけが照明代わりの旅館前
湖畔は灯りが殆どなく、お世話になった旅館前の道路は、近くの自動販売機2台が照らしてくれているだけだった。
とにかく、眠い目をこすって自宅に帰らねばならない。
旅館から4kmほどで河口湖インターだ。
中央道はひたすら、東京方面である。
旅館を出てから、どれくらい経っただろうか。時計を見ると午前2時40分、対向車線のすれ違った車は3台、ゆきたんくの走っている側は1台も行き会ってない。
他の車がないので、スゥッと道脇に車を停めた。そして照明を切った。
漆黒の闇とでもいうのだろうか。音1つしない、真っ暗な世界がそこにあった。
車の外に出て、写真を撮る。もちろんフラッシュを焚いてだ。
写ったものは、道路の車線、左側に写る一般道路の照明(点)だけだった。
右下に写っている光には記憶がない。写真は自宅に戻った後、見たので余計である。今となっては何を確かめる術はない。
真夜中の中央道
さながら、周囲がブラックホールのようだ。音を吸収し、明るさを吸収し、1つ間違えば、自分が吸収されてしまうのではないかという一種の恐怖と闘いながら再び車を走らせたのは午前2時42分だった。
たった2分ではあったが、1時間に感じられた気がした。
不祥事というか、信用失墜行為ですよね。
うーん、今後ないことを願いますね。
さて、ガイド専用席からのパノラマといえば特等席。いいなぁと思いつつ、仕事で乗るのでは自分の勝手には出来ない訳ですねぇ。
防音壁の向こうの風景・・・。うらやましい限りです。一般人には見ることの出来ない世界ですよね。
「それが高じて・・・」というのが、その素晴らしさを表していると思います。
いやぁ、良い話をありがとうございます。
道路の方から景色が迫ってくるような感じで。
視界も高いので、防音壁の向こうの風景もよく見えますし。
学生のバイトとしては、滅多に出来ない経験でした。
バスの車掌さんなんて業種があるんですからねー。
それが高じて卒業後はバス業界に就職したのですが、別の会社です(笑)。
不祥事ってほどではないですけど、こちらの記事を参照。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080704-00000018-san-l19
ただし、このバス会社は、ぼくがお世話になっていたバス会社ではなく、共同運行していた他社さんです。
アイポイントによる、世界観の違いを味わうことができるのは実にうらやましい。小さい頃に遊んだ通路が今では本当に狭いのにびっくりしたことを思い出しました。
感受性の話が出ましたが、その豊かな時に、写真にある闇に出会っていたらどう思ったか。無理だけれども、頑張って想像してみようと思います。感じたことの数倍の感動があるのだと思います。
どうもありがとうございました。
*不祥事って・・・、
大学時代はずーっとバイトで中央高速バスに乗務し、新宿から河口・山中湖、甲府、諏訪・岡谷、松本、伊那・飯田を往復していましたから、このような中央道ネタは懐かしく感じます。
新宿発最終の山中湖行きで、帰りは回送で新宿に戻るとき、真っ暗な中、吉田や河口湖あたりの闇が好きでした。
路上にバスを止めて、何気ない深呼吸したり。
河口湖ICから大月JCTまでの区間は、ホントに真っ暗ですよね。
ただただ、ヘッドライトが道路の向こうを照らすだけ、黒が支配する不思議な世界観がありました。
その先に見えた花咲トンネルのオレンジの光が、まるで、ブラックホールの出口のようにも感じ、トン絵ネルをくぐれば本線ですから、大月の街あかりや合流地点の灯りが華やかに見えたものです。
逆の便だと、富士急ハイランドのライトアップが、宇宙に浮いたアラベスクのように見えて、あの路線は片道2時間前後ではありましたけど、ホントに素敵で幻想的な路線だったなーと思いました。
いまは、マイカーで中央道を運転しますが、アイポイントが違うので、まるで違う道路を走っているようにも感じます。
学生時代の感受性の豊かなときに見た中央道の闇と、いま見るそれとでは、受け取り方も違ってしまったようです。
*きょう、河口湖発→新宿行きのバスで不祥事があったようで、ちょっと残念。