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♪赤い靴 履いてた 女の子 異人さんに連れられて いっちゃった♪
こりゃ、誘拐やないかい(怒)
まあ、この写真の時に40を過ぎていた私は「女」でも「子」でもありません。
ただ歌のような心細さを感じていたのは確かです。
ゆきたんく生まれて2回目の海外旅行。
香港に行く。
3月のある日、後で知ったが黄砂がひどかった時。
飛行機が大揺れに揺れ、生きた心地がしなかったゆきたんくである。
安定飛行に入り、ゆきたんくの大好きなコーラを、ドリンクサービスで飲める。
と思ったのもつかの間、飛行機の横揺れのすごいこと、コップの中のコーラはバッシャッバッシャとこぼれている。
そしてやっとの思いで着いた香港。着いてすぐに考えたことは、帰りの飛行機のこと。ああ情けない。
着いた先では、旅行好きの女房が生き生きとしている。
一日目は、二日目は自由で…なんて義母とやっているのだ。
そして3日目に「中国の広東省に行く。」と聞いた。
その地域の名をシンセンという。今では知っている人が多いと思うが、私がこの時に聞いたシンセンというのは初めての地名である。
「まあ、いいや。」
まずはマカオの観光。マカオに向かった。以前、本のどこかで見た「聖ポール大聖堂ハザード」がある。そこから見下ろすヨーロツパ風の建物。
そして小さな船に乗り、十数名の団体のおば様達が歌う中国語の歌に揺られて着いた先はシンセンという所。
そこで冒頭の歌である。
シンセン博物館
駆け足で見学したシンセン博物館である。
シャンハイ・スクウェア386m
何だか都会にあるものは一応揃っているようだが、頭を雲に突っ込んでいるビルもある。さらに都会っぽくなってきたが、まるで作り物の街のようだ。メタリックのガラスのはまったビルだらけである。12時を控えたシンデレラのような勢いで観光していると何も頭に残らない。そればかりか、この時所持していたカメラは乾電池でスマートメディア8MBで、電池が切れかかっていて…
そう、シンセンを移した枚数は実に少ないのである。
心細さを伝える文は、書けなかったナ。
正確には外れの蛇口(ジャコウ)という町なのですが。
外のレストランにご飯を食べに行ったら、初めての日本人客だったそうで、帰りに従業員の方がズラっと並んでお見送りしていただいて、すごく驚いたことがあります。
そういえばレストランではコックさんの料理より、ウェイトレスがグルグル廻ってワゴンで運んでくる缶詰の方が値段が高いという話も驚きました。
向こうの読み方で蛇口(セイハウ)というそうですが、私がシンセンの土地を踏んだのもそこです。
正確に言うと、そこの港に乗っていた船が着いたのです。
人件費が安いのと、缶詰の持つ付加価値の差でしょうかね?