夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

華やかな60歳代・・ゴルーデェン・イヤーズ

2005-06-02 12:19:28 | 時事【団塊の世代】
過日、北海道に観光団体ツアーに行ってきたが、
中々教えられることが多かった。

参加メンバーが私共を含めて、ご夫婦が13組で、
女性同士が1組であった。
ご夫婦達は、それぞれの人生をあゆまれ、
生活を営まれてきている。
主人は60歳代、70歳代の前半のお人だった。

今回の旅行の日程は、ハード・スケジュールで
あったが、健気にもにこやかに時を過されていた。

私はバスの座席は、後部の一角で窓枠が広い所で、
車窓から流れる風景を観るのが好きである。
家内の方は、その日に指定された席に座っている。

『XXちゃん、デジカメのキャップ渡すから、しまっておいてね』
と家内に声をかけた。
車内の一部から、くすくすと笑い声が聴こえた。

観光地に着くと、バスから降りると、
家内と歩きながら話していた。
後ろのグループの人が、
『XXさん・・』と私の名前を呼び、囃(はや)し立てた。

家内が私をさすとき、『あなた』、『XXさん』と言うのを
聴いていたのを、真似して言ったのだった。

ある夫婦の奥様から言われた。
『あなた方、いつもそのように、呼び合っているの・・
 仲が良くて、羨ましいわ・・』

私は言われてみたけれど、別段、普通の夫婦の会話だと思っている。


ある奥様が可愛いので、私は話かけた。
話が弾み、そばにいるご主人が笑っていた。
しばらくすると、ご主人が言った。

『ゴルーデェン・イヤーズだなぁ・・
僕は74歳だが、60歳代の時は仕事から解放されて、
体力もあったし、結構、家内と海外も含めて、旅行に行ったょ・・
心身とも充実するのが60歳代の時だったょ』

私からご主人を見ても、がっしりとした身体で、
前向きなお心をお持ちの人、と感じている。

私達は、このご夫婦から旅先の間に可愛がれた。


旅の終りの羽田空港で別れる時、
『僕達、十日後はチェコに行くょ・・』
とご主人は言った。

私は台湾、香港、ハワイの観光地には、
びっくりしないけれど、東欧の国に想像外であった。

『貴方、言葉の心配などないわょ・・
 笑顔で最低限の言葉で大丈夫なの・・
 どの国に行っても、英語で二言、三言ですの・・』
と可愛い奥様は、笑顔をたやさず私に言った。

今回の旅の最大収穫は、こうした健全なご夫婦にお逢い出来、
私共のこれからの目的のひとつと成りえた事であった。
コメント (2)
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