夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

あやめの想いで・・♪

2005-06-06 12:12:44 | 定年後の思い
あやめの紫色の花には、気に入って花壇のはずれに植えたことがあった。

十数年前頃、会社の仕事が忙しく、花壇の草むしりをほおっていたら、
翌年から消えてしまった苦い思いがある。

あやめについて、書物で調べていたら、知らなかったことが多すぎた。

その中で、このような感じで書かれていた。

源三位頼政が宮中で、あやめという美女を恋しましたので、
帝は頼政に彼女を賜ろうとしました。
しかし、数多い宮中の女官たちがいるので、
ちょっと見ただけでは頼政も見分けがつかなかった。

やも得ず頼政は、一句を詠んだ。

五月雨に 沢辺のまこも 水越て
  いずれあやめと 引きぞわづらふ

詠み終えた後、周囲を見渡したところ、
さあっと顔を赤らめた美女がしたので、
あやめと解った。

『太平記』の一部に綴られている。

こうした事を読みのも、私の趣味のひとつである。
コメント
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