夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

冬の札幌のひとときは、時のゆりかご・・。【2008.12.21~.12.25.】  最終 

2008-12-27 18:19:00 | 
        最終章 旅の終りは、『朝市食堂』・・♪

25日の旅の最終日、9時半過ぎにホテルをチェック・アウトし、
荷物が増えたので、やむえず札幌駅までタクシーを利用した。

私は旅先に於いては、原則として公共の交通機関を利用し、
その地にお住まいの人々の特徴を知る最もすぐれた手掛かりとなるので、
今回の滞在中、地下鉄、バスなど乗ったり、
或いは徒歩で市内の街並みを散策したのである。
そして、言葉のアクセント、何気ないしぐさ等を学んだりしたのである。

札幌駅より電車で新千歳空港に行き、
何かしら昼食代わりにと食事処を探したのである。
1階の到着&サービス施設のフロアで食事処の中で、
『朝市食堂』と明示された所を入り、頂いたのであるが、
想像以上に魚介類は新鮮で、程々のお値段で、美味しかったのである。

http://www.bfh.jp/theme/theme_searchdetail.html/80000570

従来、この新千歳空港内は、洋風の食事処を利用してきたが、
今後、空港内の食事時の場合は、
この『朝市食堂』は心身の波長が合うので利用しょう、
と私は家内に明言したりした。


私達の乗る航空便は予定より20分遅れで、
新千歳空港を離陸した。

                            (終り)



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冬の札幌のひとときは、時のゆりかご・・。【2008.12.21~.12.25.】  ⑤ 

2008-12-27 08:20:17 | 
        第四章 北海道の文学を訪ねて・・。

『北海道文学館』が中島公園の付近にあると知り、
私達は地下鉄の駅でたったひとつ先の中島公園に向った。

公園は冬木立の中、積雪15センチばかりの清々しい景観で、
この一角に『北海道文学館』が見えた。


http://www.h-bungaku.or.jp/

私は館内をゆっくり廻り、やはり真摯に文学を表現する同人雑誌が多いのに注視したりした。
この後、受付の横にある即売コーナーで、
『北海道文学百景』とを題された一冊の本に魅せられ、購入した。
北海道文学館設立20周年記念として、北海道文学館が編集され、
昭和62年(1987年)5月30日発行と表記されていた。

私が何より魅せられたのは、道内の各地を基軸とし、
小説・随筆、短歌・俳句、そして詩が2ページで掲載されていた。
例えば,『小樽』であったならば、
右ページに上段が小樽の景観の写真、下段が伊藤 整の『若い詩人の肖像』、
左ページに上段に小樽を詠んだ歌人、俳人の短歌、俳句、
下段がひとりの詩人の詩が掲載されていた。

こうした道内の各地百景で編集されており、
私はたった定価2000円で北海道の代表的な文学に触れ、
そして各地の古来からの伝統美にも鑑賞できるので、
私のような道内が殆ど無知な人にとっては、最適な入門書の一冊と
確信したのである。

そして、私は館内にあった同人雑誌で、
数多くのお方たちが文学をめざして、何とか筆1本で生計を夢みた人に、
思いを馳せたりした・・。

私はこのサイトに於いて、
【遅ればせながら、『七本杉』という略称を学び・・♪】
と題して、11月18日に投稿した綴りを甦(よみがえ)ってきた・・。

【・・
昼下りのひととき、私は総合月刊雑誌の『中央公論』の今月号を
読んだりしていた。

特集のひとつである『これであなたも作家になれる』があり、
この中で75歳となる平成17年に作家デビューされた加藤 廣さんが、
愛情をこめて物書き志望者にアドバイスを送る、と解説された

『物書きの夢と現実を語ろう』

と題された加藤 廣・氏の綴られた随筆を拝読したのである。


この中で、私は驚いて、こうした略称があったのか、
と齢ばかり重ねた私は学んだのである。

【・・
「按ずるに筆は一本也。箸は二本也。
衆寡敵せずと知るべし」

明治の作家兼評論家・齋藤緑雨の残した一代の名句である。
物書きたらんとする者、これだけは肝に銘じたい。

これまで、どれほど多くの作家が、この警句の禁を犯し、
七本杉(身過ぎ、世過ぎ)のために筆を曲げ、
エロ作家や通俗大衆作家などに堕ちていったかを知ってほしい。
・・】

注)原文にあえて改行など多くした。

・・】


私は若き一時時期、文学青年の真似事をしたことあったので、
こうしたことは痛いほど理解しているひとりである。

この後、近くに『渡辺淳一文学館』があるのは知っていたが、
私は興味がなかったのである。

私の拙(つたな)い読書歴からして、小説家・渡辺淳一氏の作品は、
初期から『ひとひらの雪』の前までは賞賛したが、
これ以降の作品に失望している。
亡くなわれた小説家・立原正秋の遺された作品を読めば、
男女の世界を描いても歴然と明確になる。

このような思いで、『北海道文学館』を名残惜しく後にした。


                            《続く》




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