夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

過ぎさった昨年の今頃、私なりの心情はどのようであったかと思いながら、投稿文を読み返したり・・。

2010-12-06 13:47:52 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活7年生の66歳の身であるが、
秋日和の余情のような暖かな日となっているが、
ぼんやりとカレンダーを見ると、6日で明日の7日は『大雪(たいせつ)』かょ、
と心の中で呟(つぶや)いたりした。

そして、昨年の今頃はどのような心境で過ごしていたのかしら、と思ったりしたのであった。

私は2004(平成16)年の秋に大企業より苦楽の多い中小業の民間会社を定年退職後、
まもなくブログの世界を知り、各ブログのサイト、或いはブログに準じたサイトに投稿し、
書き散らしてきた・・。

たんに甘味な年金生活の身過ぎ世過ぎの日々に流されなく、
その日に感じたこと、或いは思索していることなどを心の発露として、
私は場合は、言葉による表現で、日々投稿を重ねてきた。

私なりに真摯に、誠心誠意に綴ったり、こればかりだと私も息苦しくなるで、
ときには戯(たわむ)れとして、明るい話題を楽しげに綴ったり、
苦手な政治の分野でも、心の節度をはずされた方には、いたたまれず苦言のように綴ったりしてきた。

このようなことをパソコンが故障したり、家内との共通趣味の国内旅行に行っていない限り、
ほぼ毎日数通ぐらい投稿をしてきた。


そして昨年の今頃は、と思いながら、このブログのサイトを開き、
読み返したりした・・。


12月1日の朝の4時40過ぎには、
【 高齢者の少しボケた私も、『師走』の時節を迎えると・・♪ 】
と題して、投稿していた。

【・・
私は東京郊外の調布市に住む年金生活6年生の65歳の身であるが、
昨夜、私は衆紅色、黄色に染められた錦繍(きんしゅう)の11月に別れを告げて、
カレンダーを破いたのである。
そして、『師走(しわす)』の12月に、こんにち~は、と心の中で呟(つぶや)いたのであるが、
月日の流れは余りにも早く過ぎ去った、というのが実感である。


今朝はどうしたわけか早朝4時に目覚め、
ぼんやりと玄関庭の軒下で煙草を喫っていたのであるが、
日の出は6時半過ぎであるので薄暗いのである。

やむえず、居間に戻り、地元の天気情報を見たら、
朝の6時過ぎは7度、日中も14度前後、夜の6時は13度前後で、
曇りのち晴れと明示され、この時節としては暖かでおだやかな日中を迎える。

そして、何かしら12月は、古来より『師走』とか『年満月』と称されているが、
東京郊外の調布市に住む田舎者の私は、
『為果(しは)月』とも命名されているので、少しボケた身でも、
今年最後の12月ぐらいは何とか目標をたてて成果ある月に、
と思ったりしているのである。

平年、拙(つたな)い私は、年賀状を差し出す方の選定、文案の創作、投函、
そして年末年始に向けて庭の手入れ程度であり、
あとは家内の母に年末に来宅して頂き、年始まで共に過ごすぐらいであるので、
恒例となったりしていることである。
しかし、家内の足手まといならないように、大掃除を少し手伝い、
秘かに料理を学ぼうと決意しているのである。

振り返れば、今年は私が9月下旬に高齢者陣営の入門を許された65歳になり、
市から介護保健証が郵送されて、これに伴う介護保険料も初めて支払いを済ませたが、
何かしら体力が急に衰えたように感じるが、
気力だけは10歳ばかり若く、意気揚々である。

そして、家内も12月下旬に60歳となり、
年金受給者となるので、これらに伴う書類関係を下旬に加わるので、
私なりにささやかな奮闘をするので、ボケ防止の治療薬と思ったりしている。
・・】


この日の12月1日の夕方の5時半過ぎには、
【 中島みゆき女史の『根雪』を心の中で唄えば・・。】
と題して、投稿をしていた。

【・・
私は東京郊外の調布市に住む年金生活6年生の65歳の身であるが、
昼過ぎに、風もない陽射しの暖かな中を買物をした後、小公園に向かい散策したのである。

自宅の小庭、付近の遊歩道、小公園の落葉樹が、
紅色、朱紅色、淡い黄色、黄色に彩られる錦繍(きんしゅう)の華やかな情景のピークとなり、
大きなイチョウの樹もたわわな葉が黄色の色合いを深めて、
昼下がりの陽射しを受けていた。

このような光景を私は見惚(みと)れていたのであるが、

♪いやね古い歌は
 やさしすぎて なぐさめすぎて
 余計なことを思い出す
 誰かあの歌を 誰かやめさせて

【『根雪』 作詞・作曲・中島みゆき、編曲・福井 峻、唄・中島みゆき 】

突然に私の心の中で、中島みゆき女史の『根雪』の一節を唄いだして、
どうしてなのかと思いながら、煙草に火を点(つ)けたのである・・。

そして付近に人影もなく、私は木のベンチに座り、錦繍の情景を見つめたりした。
風もないのに、朱紅色、淡い黄色の葉が空中をさまようように舞い、
やがて地上に舞い降り、吹き寄せのように重なり、彩(いろど)っていた。

昨日、私はこのサイトに於いて、
【たがが『冬のイベント』、されど『冬のイベント』・・。】
と題した投稿文を綴りながら、札幌の雪祭りの開催される前の街並み、
小樽の運河付近などを根雪の歩道を歩いたりしたことを思い馳せたりしていた。

このようなことが脳裏に残影して、この歌を心の中で口ずさんだのかしら、
と私は微苦笑した。

この後、この歌が心の中で響いたことを思い出されたのである。

2002(平成14)年の年末、
私達夫婦は『ゆく年くる年 日本のてっぺんでお正月3日間』と称された団体観光ツアーに参加した。
私の定年退職したのは2004(平成16)年の秋であったので、
現役は残すところ1年10が月前であった。


年末の午前10時過ぎに釧路空港に着陸した後、バスで釧路湿原を通り過ぎ、
屈斜路湖、摩周湖の雪の情景を鑑賞した後、紋別に宿泊した。

蟹(カニ)食べ放題の夕食後、宿泊のホテルの部屋に戻ると、
テレビで紅白歌合戦の番組の中で、中島みゆき女史が『地上の星』を唄っていた・・。
後年、伝説となった黒部の極寒の坑道の中で、唄いあげたシーンであった。

翌日、元旦の朝、稚内を目指して、オーホック海沿いの道をバスは長らく北上し、
私は冬の海の景観を眺めたりした。
そして宗谷岬に午後の3時過ぎ到着し、付近の海岸沿いを散策した。
この後、日本の最北端の駅である稚内駅を観たりした後は、高台にある神社に初詣をしたりした。

そして、市内のホテルに宿泊した後、
札幌を目指して、日本海を眺めながらバスは南下したのである。

旅の終わりの寸前、郊外の根雪となった羊が丘で散策している時、
札幌の市内の情景を観ながら、
お正月の旅行も終ったね、と私は家内と笑いあったりしていた。
この後、私はまもなく『根雪』の歌が心の中で流れたのである・・。


私は1970(昭和45)の春、ある大手の民間会社に中途入社し、
まもなく新設されたあるレコード会社に転籍させられた。
その後、レコード業界は、業界全体の売上げピークは1998(平成10)年で、
デパート業界と同様にかげりが見え、
この前後に各社が社内業務の見直し、組織の大幅な改定、グループ会社内の統廃合、
そして資本による合併などが行われたりした。

これに伴ない、正社員のリストラが行われ、人事配置転換による他部門の異動、出向、
早期退職優遇制度により退職が行われた。

先輩、同僚、後輩の一部の人が、第二の人生を選択し、早期退職優遇制度に申請を出され、
私も出向となり、取引会社のひとつの物流会社に勤めたのである。

私が定年を迎える頃まで、いくたびかリストラが実施され、
長年苦楽を共にした先輩、同僚、後輩たちと別れを告げた。
そして、出向の物流会社も何度かリストラで、お世話になった方たちの送別会に出たりした。

私は出向先で、人員削減の荒波から退避したような立場となり、
心身とも辛い日々を過ごしていたのである。

こうしたことが札幌の街並みを眺め、思いだされてきたのである。


♪町は 毎日 冬
 どんな服でかくしてみせても
 後ろ姿 こごえてる
 ひとり歩きは みんな 寒い

    (略)

♪いつか時が経てば
 忘れられる あんたなんか

【『根雪』 作詞・作曲・中島みゆき、編曲・福井 峻、唄・中島みゆき 】


私はやむえず業界から立ち去った先輩、同僚、後輩の一部の人たちが浮かび、
やりきれない心情を重ねながら、愛惜感でいっぱいだったのである。


http://www.youtube.com/watch?v=VT0zqiQ-wOM
☆【『根雪』 作詞・作曲・中島みゆき、編曲・福井 峻、唄・中島みゆき 】☆


尚、『根雪』の歌は、
中島みゆき女史のオリジナル・アルバムの五枚目の『親愛なる者へ』と題された中の五曲目収録され、
1979(昭和54)年3月に発売されている。
レコード盤で表現したら、A面の最後の曲となる名曲である。
そして、少なくとも私は百回以上は聴いて、私の心の歌のひとつとなっている。
・・】


このように投稿していて、この後の投稿文も読んだりした。

12月2日の朝9時過ぎには、
【 今年も『読売新聞 あなたが選ぶ10大ニュース』の応募に微苦笑し・・。 】

この日の夕方の4時半過ぎに、
【 ときには、パソコンの大掃除となり・・。 】

12月3日の朝10時過ぎには、
【 思わず魅了され、心に沁みたひとつの短歌は・・。】

この日の昼の1時近くに、
【 この世で一番笑えた私なりの社会記事のひとつは・・!? 】

12月4日の朝9時近くには、
【 作家・瀬戸内寂聴さんから、私は幾度も教示され・・。 【上】】、

そしてこの日の午後3時半過ぎに、
【 作家・瀬戸内寂聴さんから、私は幾度も教示され・・。 【中】】、

12月5日の朝9時半前に、
【 作家・瀬戸内寂聴さんから、私は幾度も教示され・・。 【下-1】】、

そしてこの日の午後4時過ぎに、
【 作家・瀬戸内寂聴さんから、私は幾度も教示され・・。 【下-2】 最終】、

12月6日の朝9時過ぎに、
【 東京郊外、錦繍(きんしゅう)の終る頃の雨上がりの朝は・・。】、

そしてこの日の午後5時過ぎに、
【 時代遅れの私、本を求めに駅前に出れば・・。】、


このように題した投稿文を2時間ばかりで、読み返しながら、
昨年の今頃は、このような心情で過ごしていたのか、と微苦笑を重ねたりしている。


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