私は世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅に住む年金生活13年生の身であり、
午前中のひととき、殆ど毎日のように自宅から3キロ範囲を散策している。
こうした中で、この時節は住宅街、小公園、或いは都立・神代植物園で、紫陽花(あじさい)を見かけて、
つたない感性を頼りに、心が浄化されるように、見惚(みと)れてきた。
或いは、ときには小雨降る中、傘を差して散策すれば、
やはり紫陽花(あじさい)にめぐり逢えて、確かな美のひとつだよねぇ、と心の中で呟(つぶや)いたりしてきた。
先程、ときおり愛読している生活総合情報サイト【All About(オールアバウト)】を見ていたら、
『梅雨に役立つ、紫陽花(あじさい)豆知識』と題された見出しを見た。
私は恥ずかしながら何かと無知なことが多く、紫陽花(あじさい)にも知識がなく、
遅ればせながら学ぼうと思い、記事を精読してしまった・・。
暮らしの歳時記ガイドとして名高い 三浦 康子さんが綴られた寄稿文であり、
無断ながら転載させて頂く。
《・・梅雨に役立つ、紫陽花(あじさい)豆知識
梅雨には、紫陽花がよく似合います。
しっとりと濡れた姿も美しく、梅雨ならではの風情を感じますね。
そこで、なぜ「紫陽花」と書いて「あじさい」と読むのか、色の変化、西洋との違い、紫陽花のおまじないなど、
意外と知らない紫陽花の豆知識をご紹介します。
☆あじさいで梅雨の風情を
あじさいの花びらに見えるのはガクで、中心部にあるのが花だということは知っていても、
それ以外のことは案外知らないもの。
そこで、梅雨に役立つあじさいの豆知識をご紹介します。
☆どうして、「紫陽花」と書いて「あじさい」と読むのか
先に「あじさい」という呼び名があり、後から「紫陽花」という字をあてたからです。
あじさいの語源には諸説ありますが、最も有力なのは、
藍色が集まったものを意味する「集真藍(あづさあい/あづさい)」がなまったという説が有力とされています。
あじさいは大変古くから親しまれていて、日本最古の和歌集『万葉集』では、
「味狭藍」「安治佐為」、平安時代の辞典『和名類聚抄』では「阿豆佐為」と書かれています。
それが「紫陽花」になったのは、唐の白居易が別の花につけた「紫陽花」を、
平安時代の学者が「あじさい」にあてたからだといわれています。
あじさいの語源には諸説ありますが、最も有力なのは、
藍色が集まったものを意味する「集真藍(あづさあい/あづさい)」がなまったという説が有力とされています。
あじさいは大変古くから親しまれていて、日本最古の和歌集『万葉集』では、
「味狭藍」「安治佐為」、平安時代の辞典『和名類聚抄』では「阿豆佐為」と書かれています。
それが「紫陽花」になったのは、唐の白居易が別の花につけた「紫陽花」を、
平安時代の学者が「あじさい」にあてたからだといわれています。
☆あじさいは日本だけ?
もともとは日本固有の植物でしたが、長崎に来たシーボルトが、
恋人のお滝さんにちなんで「オタクサ」という名をつけ、海外に紹介したといわれています。
それ以来、西洋でも親しまれるようになり、様々な品種改良を経て、日本に逆輸入されるようになりました。
よく見かける手まり状に咲いているものが「西洋あじさい」。
日本原産の「額あじさい」は、額縁のように周囲にだけ花(実際にはガク)が咲きます。
恋人のお滝さんにちなんで「オタクサ」という名をつけ、海外に紹介したといわれています。
それ以来、西洋でも親しまれるようになり、様々な品種改良を経て、日本に逆輸入されるようになりました。
よく見かける手まり状に咲いているものが「西洋あじさい」。
日本原産の「額あじさい」は、額縁のように周囲にだけ花(実際にはガク)が咲きます。
☆あじさいの色の変化
あじさいは、土壌のph(水素イオン濃度指数)が酸性だと青系に、
アルカリ性だと赤系に、中間だと紫系になります。
しかし、品種改良されたものは、色が変わらないものが多いです。
日本は火山地帯で雨も多く弱酸性の土壌が多いため、青系や紫系が主流ですが、
欧州ではアルカリ性の土壌が多いため、赤系が主流となっています。
美しい青紫のあじさいは、日本だからこそなんですね。
アルカリ性だと赤系に、中間だと紫系になります。
しかし、品種改良されたものは、色が変わらないものが多いです。
日本は火山地帯で雨も多く弱酸性の土壌が多いため、青系や紫系が主流ですが、
欧州ではアルカリ性の土壌が多いため、赤系が主流となっています。
美しい青紫のあじさいは、日本だからこそなんですね。
☆日本と西洋の名前の違い
日本では、前述したようにあじさいを「紫陽花」「集真藍」と書きます。
また、色が変わることから「七変化」「七変草」という別名もあり、いずれも色に着目しています。
一方、西洋あじさいは「ハイドランジア」と呼ばれています。
また、色が変わることから「七変化」「七変草」という別名もあり、いずれも色に着目しています。
一方、西洋あじさいは「ハイドランジア」と呼ばれています。
これはラテン語で「水の器」という意味です。
雨に映えるからと思いきや、他の草花に比べて葉の気孔が多く、水をたくさん欲しがるからだとか。
その分、水さえしっかり与えれば、日陰でも育つ丈夫な花なのです。
日本と西洋では目のつけどころが違うのが、おもしろいですね。
雨に映えるからと思いきや、他の草花に比べて葉の気孔が多く、水をたくさん欲しがるからだとか。
その分、水さえしっかり与えれば、日陰でも育つ丈夫な花なのです。
日本と西洋では目のつけどころが違うのが、おもしろいですね。
☆あじさいのおまじない
6月の6のつく日に、あじさいを逆さまに吊るしておくと、厄除けになるといわれています。
玄関に吊るせば、厄除けになりお金が貯まる、部屋に吊るせばお金に困らない、
トイレに吊るすと病気(婦人病)にかからないなど、いろいろな説があります。
理由は、昔から商売繁盛を願って、蜂の巣を吊るす風習があり、
理由は、昔から商売繁盛を願って、蜂の巣を吊るす風習があり、
あじさいが蜂の巣に似ていることから、金運の花とされているから。
病気除けは、寝(根)付かず健康に通じるからだとされています。
病気除けは、寝(根)付かず健康に通じるからだとされています。
☆梅雨はあじさいを愉しんで
あじさいは人気が高く、盛んに品種改良されているので、多種多様の品種があり楽しめます。
梅雨空の下、美しく咲く紫陽花は私たちの心を和ませてくれるもの。
梅雨ならではの風情をぜひ愉しんでくださいね。・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
我が家の小庭には、無念ながら紫陽花(あじさい)はなく、
茶花として、この時節は「額あじさい」を活(い)ける、と私は家内から教えられてきた。
この程度ぐらいで、紫陽花(あじさい)を長年愛(め)でたりしてきたが、
今回の記事を読み、多々教示されたりした。
特に《手まり状のあじさいは、西洋あじさい》には、そうでしたか、と思ったり、
《あじさいのおまじない》に関しては、まったく無知であった。
やむなく古来から名言、聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥、
思い重ねたりして、照れ隠しで微笑んだりした。