夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

「高齢社会白書」に見るお年寄りの実態、78歳の私は学び、微苦笑して・・。

2022-10-01 14:39:51 | 喜寿の頃からの思い
先程、愛読している【日刊ゲンダイDIGITAL 】を見ていたら、
 『 下流老人の分かれ目はどこ? 平均所得に貯蓄額・・
        「高齢社会白書」に見るお年寄りのリアル 』、
と題された見出しを見たりした。

私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活の78歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、家内とたった2人だけの家庭である。

そして 雑木の多い小庭の中で、古ぼけた戸建てに住み、ささやかに過ごしている。




        
私は民間会社のある会社に35年近く勤めて、2004年(平成16年)の秋に定年退職し、
この間、幾たびのリストラの中、何とか障害レースを乗り越えたりしたが、
最後の5年半はリストラ烈風が加速され、あえなく出向となり、

出向先で定年退職時を迎えた

この当時は大企業も盛んにリストラが実施されている中、
たとえ私が定年後に新たな職場を探しても、これといった突出した技術もない私は、
何よりも遠い勤務先の出向先で、私なりに奮闘して体力も気力も使い果たしてしまった。

このように働くことを断念して、年金生活を始めた・・。



                        
このように敗残者のようなサラーリマン航路であったが、
何かと無知な私は、今回の《・・「高齢社会白書」に見るお年寄りの実態・・》、
真摯に学びたく、記事を読んでしまった。

この記事は、日刊ゲンダイDIGITAL 】に於いて、
10月1日に配信され、無断であるが転載させて頂く。

《・・「令和4年版高齢社会白書」を読むと、わが国の65歳以上人口は、
1950年に416万人で総人口の5%にも満たなかったものが、
現在では3621万人で28・9%に達している。

これが団塊の世代が、すべて75歳以上になる3677万人、
30.0%へ上昇。

団塊ジュニアが、高齢者の仲間入りをする3920万人、
35・3%にまで拡大する。

 

現在も「石を投げれば、老人にあたる」
と言われるほど街に高齢者があふれているが、
実は今の20代の若者が、高齢者になる2060年の方がよほど深刻。

人口の約4割までを老人が占め、
その時代の若者たちに、生活面で「自助」を押し付けられ、
社会的には疎まれながら、生きることになるかもしれない。  

世界総人口が101億人に達する2060年には、
開発途上地域にも高齢化の波が押し寄せ、
14・5億人が65歳以上となる(先進地域は3・66億人)。

中国の高齢化率は3割近く、インドは15~20%の間と予想されている。  

その意味でも、年齢に関係なく「高齢社会白書」を精読しておいて損はない。

データからは、どんなことが分かってくるのか。
高齢者の平均像とは、どんなものか? 



【平均所得額】312・6万円 
高齢者世帯の平均所得金額は312・6万円。

母子世帯を除いた現役世帯の平均664・5万円の5割未満しかない。
ただし、所得300万円がある世帯は恵まれている方で、
全体の6割が300万円未満。

より実態に近い中央値は255万円となっており、
これを下回るかどうかが「下流老人」の分かれ目と言えそうだ。 

また、80代女性の約3割、男性の2割が、
年収127万円の「相対的貧困線」を下回っている。

一方、所得1000万円以上の高齢世帯は、50世帯に1世帯で、
高齢者の間にも格差が広がっていることが分かる。


☆高齢者の3分の1が家計のやりくりに苦労


【暮らし向き】心配ない68・5%  
65歳以上の経済的な暮らし向きについて、
「まったく心配ない」、「それほど心配ない」と答えた割合は68・5%。
10年前の同白書の71%から少し数字を落とした。

反対に「多少心配」、「非常に心配」は31.2%で、
高齢者の3分の1が家計のやりくりに苦労しているのが分かる。 


【平均貯蓄額】2324万円  
世帯主が65歳以上の世帯(単身世帯は除外)の平均貯蓄額はどうか。
平均は2324万円で、全世帯平均の1791万円の1・3倍となっている。

ただし、4000万円以上の高齢世帯が約6世帯に1世帯(17・3%)あり、
これが全体の数字を押し上げている格好。

中央値は1555万円で、貯蓄額が500万円未満という高齢世帯も22・4%となっている。




 【生活保護受給者】105万人 
65歳以上の生活保護受給者は105万人。
65歳以上人口に占める割合は2・93%で、年々増加している。 

【労働力人口】926万人  
労働力人口比率は、65~69歳で51・7%、70歳~74歳で33・2%、
75歳以上で10・6%。

65歳以上の高齢者全体で約4人に1人(25・6%)にあたる926万人が、
今なお働き続けている。

また、現在収入のある仕事をしている60歳以上の約4割が、
「働けるうちはいつまでも」と回答している。



 【持ち家率】82・1%  
65歳以上の者のいる主世帯の持ち家率は82・1%で、
全体平均の61・2%よりかなり高い。

民営借家は11・1%、公営・都市再生機構(UR)が6・5%。

ただし、65歳以上の単身主世帯の持ち家率は66・2%と低く、
毎月の家賃が家計を圧迫している。



☆社会活動や近所付き合いで精神的な豊かさ


【75歳以上運転者の死亡事故】346件  
75歳以上の運転免許保有者10万人当たりの死亡事故件数は減少傾向にあり、
実数で昨年は75~79歳の運転者による死亡事故が132件、
80歳以上は214件だった。 

【刑法犯検挙人員】4万1696人  
65歳以上の刑法犯の検挙人員は4万1696人(2020年)で、
 前年に続き減少した。

人口10万人当たりの犯罪者率(118人)は、
2007年以降は低下傾向にあり、1000人に1人程度。

また刑法犯検挙人員の約7割が窃盗犯となっている。 


【孤立死を身近と感じる割合】一人暮らしは50・7%
60歳以上で孤立死を身近な問題と感じる割合は、全体平均で34%。

ところが一人暮らしだと50・7%に跳ね上がる。

誰にも看取られることなく、亡くなった後に発見された数は
東京23区だけでも4238人(2020年)。
毎年のように増え続けている。

もっとも、高齢社会白書で紹介される相対的な数値だけで、
下流老人は定義できない。




人の幸福や不幸の感じ方は、物質以外のところにある。

 「高齢者の〈生きがい〉を感じる程度について、
収入の伴う仕事をしている人は、伴わない人に比べて多く、
8割超が〈感じている〉と答えています。

社会の一員としてのやりがいを、感じているのかもしれません。

また、過去1年間に趣味や地域の祭りなど〈社会活動〉に参加した人は、
84・7%もの圧倒的多数が、〈生きがい〉を感じていると答えています。

白書では75歳以上男性の3・2%が、
会社役員(自営除く)を務めていると報告されていますが、
これだけで上流老人かどうかは計れません」(ジャーナリスト・中森勇人氏)  

近所の人との付き合い方だけでも、生きがいの感じ方は違ってくる。
 「8割は挨拶する程度の付き合いですが、
〈外でちょっと立ち話をする〉、
〈お茶や食事を一緒にする〉、
〈趣味をともにする〉という人は、しない人より
生きがいを感じるという率が高くなります」(前出の中森氏)  

生きがいや幸福というものに、所得や貯蓄額の多少は、
あまり関係ないということか。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。



今回、「高齢社会白書」に見るお年寄りの実態、
何かと無知な私は、多々教示された。

私たち夫婦は、私より5歳若い家内も、お互いに厚生年金、
そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。

こうした中、私たち夫婦は経済的に贅沢な生活は出来ないが、
『働らなくても、何とか生活ができるので助かるわ・・』、
と家内がときおり、 呟(つぶや)くように私に言ったりする。

『そうだょねぇ・・』
私は苦笑しながら応じたりしている。





こうした中、私は、亡き母の遺伝を純粋に受け継いだ為か、
恥ずかしながら男の癖におしゃべりが好きで、
何かと家内と談笑したり、ご近所の奥様、ご主人など明るく微笑みながら談笑したりしている。

そして私は、遊歩道、公園などを散策していると、

ときおり見知らぬ男性、 女性グループの御方たちと、話しかけられたり、
或いは話しかけたりして、談笑したりしている、

こうした中、好奇心をなくしたらこの世は終わりだ、と信条している私は、
体力の衰えを感じている私でも、その時に応じて溌剌とふるまったりしている。


今回、「高齢社会白書」に見るお年寄りの実態を学び、
我が家としては、通信簿5段階として、普通の『3』かしら、
と微苦笑している。
コメント (2)
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