音楽監督、作曲家、編曲家、プロデューサー ・・・。
さまざまな立場で仕事を共にしてきたミュージシャンの数は、実に3000人。
日本で一番多くの歌い手と共演した音楽家とも言われている。
なかでもユーミンこと、松任谷由実との関係は深く、
コンサートの音楽監督を任されて40年以上が経つ。
ほかにも、携わったアーティストの顔ぶれは華やかだ。
アレンジャーとしては、松田聖子や斉藤由貴、薬師丸ひろ子の曲を、
プロデューサーとしては一青窈や平井堅、今井美樹の曲を手がけている。・・プロとアマチュアを分け隔てるもの
——いわゆる歌がうまい人は、ごまんといるわけですが、
アマチュアとプロをわけるものって一体なんなんでしょう?
武部聡志さん
まず、アマチュアは、とても自己満足の要素が強いと思うんです。
カラオケの点数が高い、声の波形がぴったり合っている、高い声が出る、
そんなところばかりを気にしているというんですかね。
総じて言えば、誰かのための歌じゃない。
たとえ本人はそう思っていたとしてもうまく伝わっていない。
一方でプロの歌い手は、いかに多くの人に伝わったかが、基準になっていると思います。
誰かに伝えるために、歌うという意識が強いですし、実際に多くの人に伝わっている。
結局、これまで何度も伝えてきた通り、
トレーニングでは身につかない“何か”を持っているかどうかですよね。
それは声質なのかもしれないし、表現力なのかもしれない。
その上で、自分の個性に合った曲を選んでいるか、出会えているかどうか。
自分の歌が魅力的に響くと、いい表現につながる。
そうすると、人に伝わる。プロはここまでトータルで考えて歌っています。
——アマチュアで終わるか、プロになれる素質があるか。
かなり早い段階でわかってしまうものですか?
武部聡志さん
残酷ですが、その人の歌を聴けば、すぐにわかりますね。
ただ、プロになれる見込みがあると判断した人でも、
成功するのは、ほんの一握りです。
もちろん表現できる場が増えたおかげで、
昔に比べたら、アマチュアが一発当てるのは簡単になりました。
でも、そこから長く活躍できるかどうかはまったく別の話。
1曲で終わってしまう人も山ほどいます。
だから、いまでも一線で歌い続けるアーティストのすごさというのは、
みなさんの想像以上だと思いますよ。
ときに飽きられたり、スランプに陥ったりしながらも、
彼らはそれを見事に乗り越えてきたわけです。
自らの突出した才能を、ストイックに磨き続けられるか。
情熱を持ち続けられるか。アーティストの真価というのは、そこで問われるのだと思います。・・ 》
このように武部聡志さんが、発露された思いを、楽譜も楽器も弾けず、
感性を頼りに音楽を聴いてきた私でも、この本を読んでみたい、と熱望した・・。
この後、本屋に行ったが、駅前店、大型書店など5店舗探しても、
品切れで困惑してきた・・。
この中に於いて、卸(おろし)でも在庫がなく、と販売員より教えられて、
出版元の増印・・待ちだったら、当面無理かしら・・、
と私は困惑しながら言ったりした。
本日、家内の眼科医院に通院してので、私はボデイー・ガード兼お供で、
随行した・・。
そして帰路、小田急線の経堂にある大型チェーン店の『三省堂書店』の経堂店で、
この本を問い合わせたりした・・。
やがて『三省堂書店』の成城店に、一冊だけある、と判明して、
私は在庫確保をして頂き、やがて成城店で、
私は幸運にも、この本を入手できたりした。
そして私は、帰宅後、小用を果たしながら、今宵は待ち焦がれた本、
読めるよなぁ・・と微笑んだりしている。