たまたま先程、ときおり愛読している【NEWS ポストセブン 】を見ている中で、
『 月額利用料が払えず追い出される「老人ホーム破産」の悲劇 』と題した見出しを見てしまった。
私は齢ばかり重ねた年金生活のまもなく73歳の身であり、家内は5歳若いが、
私たち夫婦は子供に恵まれず、たった2人だけの家庭となっている。
こうした中、永がらればいつの日にか介護・要となると思われ、
やむなく老人ホームのことも、ときおり話し合うこともある。
今回、月額利用料が払えず追い出される「老人ホーム破産」の悲劇・・
どのようなことですか・・と思いながら精読してしまった。
この記事の原文は、『週刊ポスト』の2017年8月18・25日号に掲載された記事のひとつであり、
関連の【NEWS ポストセブン 】に8月4日に配信され、 無断ながら転載させて頂く。
《・・定月額利用料が払えず追い出される「老人ホーム破産」の悲劇
最近は70代からのんびり「終の棲家」で過ごすスタイルが主流になりつつある。
だが、政府が進めている「年金75歳受給開始」時代が現実になれば、その幻想は打ち砕かれる。
「待機老人」が52万人いると言われる特養(特別養護老人ホーム)を諦め、
有料老人ホームを選ぶ人は多いが、今後は老人ホームをめぐる資金不足が、相次ぐことになるのだ。
老人ホームの「入居一時金」を全額前払いした際の平均は、
約2000万円(全国有料老人ホーム協会の調査、2014年度)。
この額はホームにより差があり、一般にはもっと手頃なホームが多いとされる。
これまでは、この入居一時金を退職金などで支払い、あとは月額を年金で払い続ければ、
死ぬまで安心、と思われていた。
しかしこの方程式が75歳年金受給開始となれば、脆くも崩れ去る。
全国有料老人ホーム協会の調べでは、居住費、管理費などを含む月額の平均は24万7000円(同前)だ。
現在の平均年金月額(モデルケース)が約22万円なので、
月々3万円弱の持ち出しで、なんとか死ぬまで居続けられる、というのがこれまでの計算だった。
だが、75歳まで年金受給がずれれば、月25万円弱という負担が一気にのしかかる。
〈老後資金が減らないから安心「年金だけで入れる」優良老人ホーム〉なる特集が
週刊誌などで組まれるが、年金に頼れなければ、そうした謳い文句も無意味になってしまう。
しかも、老人ホーム入居に際してのコストは、入居一時金や月額だけではない。
淑徳大学教授(社会福祉学)の結城康博氏が指摘する。
「ホームページや広告、紹介記事で『月額』と書かれている金額に含まれない費用がいくつもあるのです。
たとえば洗濯代が1カゴ500円、ナースコール1回50円など、
生活上必要な細かな費用が、別途積み重なる施設もあります」
例えば「月額26万円」と紹介される老人ホームのHPを見てみると、
確かに月額は26万円だが、その他にかかる費用として、
衛生用品や通信費、健康診断などの費用がかかる。
さらにリネン交換は週2回まで月額に含まれるが、3回目から1回500円、
病院への付き添いが30分ごとに500円かかるという。
施設の担当者は「これらの費用について、入居される前に説明しています」という。
簡単な紹介では、わからない出費がかかってくるのが現実なのだ。
そうした“チリツモ”の追加費用で、支払い計画に変更を余儀なくされれば、
「老人ホーム破産」が迫る。
「有料老人ホームの場合、利用料金を滞納したら、退去を命じられる可能性があります」(結城教授)
ある有料老人ホームの契約書には、
〈90日以上の予告期間をおき充分な話合いの上、契約解除することがあります〉
として、以下の記述があった。
〈月額利用料その他の支払いを正当な理由なく、しばしば滞納した時〉──
老人ホームとはいえ、「カネの切れ目が縁の切れ目」となる。
終の棲家を追い出されれば絶望的だ。・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
特別養護老人ホームは周知通り、本人と扶養義務者の所得によって金額が変わりるが、
月額利用費は、介護保険利用者負担費+食費+居住費=合計5万~15万と格安で入居でき、
医療費・散髪費等の日常生活費は実費負担になる、と報じられている。
そして「待機老人」が52万人いると新聞などで記載され、
やむなく有料老人ホームを選定される御方が多いのが、実態と私は思ったりしてきた。
しかしながら介護付き有料老人ホームを少し調べたりしてきたが、
それぞれの地域、介護の難度、施設の優良度合により、差異があることを学んだりしてきた。
私は世田谷区と狛江市に隣接した調布市の外れに住んでいるが、
程近くにある三つばかり参考例として記載する。
A:入居費(0万円~840万円)そして月額(21.1万円~35.5万円)
B:入居費(0万円~1580万円)そして月額(0万円~63.7万円)
C:入居費(0万円~3600万円)そして月額(27.4万円~115.6万円)
入居費が廉(やす)ければ、月額の負担が多い上、
やはり介護の難度、施設の優良度合により、大幅な差異がある、と思われる。
そして今回の記事が、明確にされた通り、月額に含まれる範囲の費用は、
それぞれ施設によって、差異がある。
今回の記事を読みながら動顛させられたりした・・。
介護の難題は、いつまで介護を受けることが判らず、やがて永がられば本人の自己負担額が増し、
こうした中で、資金不足となり、やがて介護難民になる。
私は裕福層には遥か遠い年金生活の身であるので、
改めて有料老人ホームの入居費、そして毎月の負担額が余りにも高価に、溜息をしたりした。
やがて有料老人ホームを選定する際、
入居費はもとより、せめて月額に含まれる範囲の費用を確認した上で、
ワンランクを落として、予備費を確保しょう、と溜息を重ねたりしている。
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