横浜中華街、香港路の広東料理 「順海閣」(ジュンカイカク)本館。
創業1945年の老舗。
当時、お客さまの多くは船員や進駐軍の方たちだったそうで、店名の由来は
順風満帆で、人生の大海に乗り出す者に幸あれと、商売繁盛の意味を
かけて名付けられたそう。
また当店の創業者の父である点心師 呉遇孫氏は、崎陽軒の依頼により、
具に貝柱などが入ったシウマイを完成させたことでも有名です。
当店もブログをはじめる以前ですが、何度か利用させていただいております。
単品料理などはいいお値段になるのですが、点心類は注文しやすいお値段なので
もっぱら点心利用でした。
大箱店ですが、入店すると1階入り口近くのテーブル席へのご案内。
どうやら奥では団体様が貸しきられている様子。
テーブル・セッティングは、箸置き、ロゴ入り箸袋に入った割り箸(横置き)、
使い捨て紙おしぼり。
利用の角テーブルはクロスが2枚重ねでトップはガラス天板。
卓上には、ラー油、酢、醤油、胡椒、からし、ザラメ、爪楊枝、紙ナプキン。
着席後に、まずは瓶ビール@630
当店のメニュー、料理名は中国語と日本語表記の併用。
変換が困難なため日本語表記します。(一部変換可能なものは記します)
(ノブロー) 蒸篭ってええよな。ほかほかの湯気に幸せ感じるだよ♪
海老のすり身ビワ型蒸し@630
中国語表記は琵琶明蝦筒。
メニューの写真では、皮ですり身と海老、全体を包み蒸すような形なのですが、
いざ運ばれてきたビワ型蒸しは片側だけ。コロンコロンとまあるい形状。
明蝦との表記ですが、すり身の尾を引き抜いたところこの尾は
可愛らしすぎるミニマムな海老のもの。とうてい車海老ではありません・・・(汗)。
したがってカマボコ的なすり身の食感が主体。味付けはオイスターベース。
シイタケの海老すり身乗せ蒸し@525
シイタケのかさの裏に荒く叩いた海老のすり身をのせ蒸したもの。
シイタケは小ぶりですが、海老の食感がはっきりしているぶんビワ型蒸しより好印象。
同様に味付けはオイスターベースであると思いますが、やや甘め。
元祖シウマイ(海老・貝柱入り)@473
崎陽軒のシウマイのルーツと言える、順海閣。
その元祖シウマイは、肉餡に海老・貝柱入り。
シウマイ1個の密度が高く、ぎゅっと硬くしまっているようでジューシーさもいまひとつ。
これが当店における本来のシウマイのスタイルなのか、
はたまたこの日の蒸しの加減なのか、別に理由があるのかは不明。
私自身、崎陽軒のシウマイ弁当は好きで、今もたまに購入することがありますが、
そのシウマイとは、異なると思います。
牛モツの黒豆味噌蒸し@525
モツの処理は良いのですが、味に冴えがないなあ。
広東式焼き豚@525
スタッフのお姉さんに注文時広東式焼き豚とは?と確認したところ、
パリパリ焼きと言われていました。
運ばれてきたとき、驚いたのですが、豚皮がたいへんなことになっています。
皮の処理、作業工程に難があるのでしょうか?
豚の脂身部分の上に豚皮ではなく別のものがのっている感じ。
容易に剥がれるのですが、この豚皮はパリパリどころかガチガチで
箸は通りませんし、奥歯でしっかり噛まないと割れません。
これは、はじめての経験。
スープ入り小型マンジュウ@525
中国語表記は灌湯小籠包。
肉餡、肉汁ともにいまひとつ。さらに、1個は皮がくっつき破れていました。
昔は何を注文していたんだろう??
やはりこういうときのために記録は必要だと実感。
〆にマンジュウをいただこうと思っていたのですが、これにて失礼することにしました。
お酒は、紹興酒ボトル(紹興花彫酒 3年陳酒)@2,310を加算し
お会計は、1人当たり3,000円(千円未満四捨五入)
勉強になりました。ご馳走さまでした (。-人-。)
順海閣(ジュンカイカク) 本館
神奈川県横浜市中区山下町147
TEL 045-681-1324
営業時間/ 11:00~22:30(L.O.21:30)
定休日 無休