四川料理「麻辣王豆腐」(マーラーオウドウフ)
場所は、新宿スタジオアルタ裏。車屋別館並びのナナエビル3F 。
ビルの階段を上り、到着すると、いかにも中華な門口。手動扉を開けて入店する。
入口から右手へとフロアは広がり、テーブル席のみで、ぐるなびによると、総席数32席。
店員さん(中国人)もカジュアルな服装で、肩の凝らぬ雰囲気だ。
某日は、スパイス好きさんの集まりで、末席に控えさせていただいた。感謝。
利用は、厨房にも近い店内奥、片側ベンチシートの4人掛けテーブル席。
テーブル・セッティングは、箸置き、箸(横置き)、使い捨て紙おしぼり。
グランドメニューからのアラカルト注文になる。
爽口芹菜(セロリのさっぱりサラダ)@680
糸切りにした素材を塩、酢、ごま油などで調味し、セロリの爽やかな香りを楽しめるサラダ。
辛い料理の箸休めにもなると思うが、早い時点でのオーダーのためトップバッターになる。
夫妻費片(四川家庭名名)@880
下にはキュウリ。モツに臭みはなく、スパイスもしっかり効いているが、
若干“辣”の使い方に手加減が見受けられる。
本場を感じさせるほどのミラクルな味わいではないが、食べやすい日式四川だ。
辣子鶏(鶏の唐辛子の香り炒め)@1,380
「知音食堂」さんのように、皿に一面険しいレッド色が展開されることを期待していたのだが、
意外だった。私自身は、唐辛子や山椒に埋もれた中から、カリカリ状になった揚げ鶏肉を捜索し
救助することに悦びをもっていたのだけれど、ちゃかちゃか顔を出している唐揚げたちに有難さ半減。
そしてこの唐揚げ、けっこう肉付きが良く、ワイルドさに欠ける感じがしたが、
質そのものは、問題なく食すことができた。 やはり、イメージした辣子鶏よりも辛くはない。
水煮牛肉(牛肉の香辛料たっぷり煮)@1,680
下には、豆もやし。四川スパイスが油に融和し、麻辣ががっちり効いた旨味。
唇が四川に潤う感じ。ようやく四川ドリンクがいただけます。美味い。
回鍋肉(本場の香ばしいホイコーロー)@880
回鍋肉は四川の代表的な家庭料理。
食レポの大先輩、魔神さんも中国では回鍋肉に、キャベツは使わないと記録されているが
一般には葉ニンニクや長ネギ、わけぎが使われるよう。
当店が豚肉とともに炒めているのは、タマネギ、ピーマン。
隠し味のはずの甜麺醤が前面に出て、中華定食テイスト。
麻辣香鍋(汁なし火鍋)(小)二人前 @1,480
鍋の中には、鶏肉、レンコン、ニンニクの芽、タマネギ、セロリ、イカ、エビなど盛りだくさん。
麻辣のパンチの効いた風味に香ばしさが加わったスパイシー汁なし火鍋は、攻めの辛さ。
個々の食材の食感も面白く、酒が進むことは請け合いです。
麻辣王豆腐@980
豆腐は硬めで木綿タイプ。辣油も花椒も効いているが、口に含むと辛さよりも豆腐の旨味が冴える。
店名を冠するだけはあり、男っぽさを感じさせる当店の王道的味わいだった。
本格的に四川の味を求める方には、物足りなさもあるとは思うが、
料理のチョイス次第によっては、プチ四川を堪能することができると思う。
会計は、もろもろの白酒代を含め、 1人当たり5,000円(千円未満四捨五入)。
この日は、飲み過ぎた。反省。
麻辣王豆腐(マーラーオウドウフ)
東京都新宿区新宿3-21-2 ナナエビル 3F
TEL 03-5269-6108
営業時間/ 11:30~15:00(L.O.14:30) 17:00~23:00(L.O.22:00)
定休日 不定休 -店舗情報「食べログ」より-
※中国料理満足度数は、3.5~5.0