横浜中華街、上海料理「桃源邨」 (トウゲントン)
場所は、中華街大通りの中国粥店「謝甜記」さん脇を入った並び。
上海蟹のシーズンに連れ(寝太郎さん)と訪問。
入店すると正面には厨房。小ぢんまりとした店内はテーブル席のみで3卓。
冬の時期だ。、扉が開いたときに、冷たい外気が入り込む。
先客がいなかったこともあり、直撃を受けない奥の卓を選ぶことが出来た。
卓上には、醤油、酢、辣油、ブラックペーパー、チューブからし、爪楊枝、
割り箸(箸立てにまとめて)が準備。着座後にメニュー、おしぼりをもらう。
お目当ては勿論、上海蟹。
蒸し蟹は、雄、雌を選べ、それぞれにサイズあり。
この日提供できるサイズを店の人が、口頭で教えてくれる。
雄(オス)のサイズは、中、大、超。雌(メス)は、中、大、特の用意があるとのこと。
酔っ払い蟹については、選択なし。
酔蟹(よっぱらい上海かに)@4,100
スライスキュウリとガリ(生姜の甘酢漬け)を添えて。
蟹用の道具一式は、取り皿、ハサミ、カニスプーン(フォーク)。
フィンガーボウルはなし。
当店は、酔蟹、蒸し蟹ともにセルフ。
自分で、ハサミを使い解体し、カニスプーンを駆使していただく。
漬けだれは、甘すぎず、紹興酒の味加減良し。
昨年お邪魔した「翠鳳本店」さんが山椒の実を効かせた漬けだれであるのに対し、
当店は酒が主体。味に余分なものを感じさせず、香り良く、しっかりつかっている。
ちゅぱちゅぱ吸い付くと、舌に絡まるようなねっとりと濃厚な旨味が
甘美な余韻を残す。美味い。
(寝太郎) あ、中国ワインがあるよ。ちょっと1杯試してみようか!
「蟹だったら絶対こっちですよ。紹興酒。」
道を踏み外しそうな寝太郎さんに、店のお姉さんが、適切なアドバイスをくれた。
そりゃ、そうだ。お姉さん、よく言ってくれた!!
(寝太郎) そうですよね~!僕もそうじゃ、ないかと思っていたんだ。
――変わり身の早い、お調子者の寝太郎さんである。
甕だし老酒(紹興 加飯酒)グラスは、3.6.8年から、
3年もの(@360)と6年もの(@480)をチョイス。
ふかし上海かには、雄の中サイズを選び注文した。
「お客様、雄の中はこちらになります。いいですか?」
これから蒸す蟹をお披露目に来てくれた。
やはり、想像より一回り小さい感じだけれど、GOサイン。中で異存なし。
清蒸大閘蟹(ふかし上海かに)(雄)中サイズ@2,260
(ノブロー) こいも自分で解体するだよ。自力作業は楽しいで。
なんつうても、主導権握れるでな。ねちねち、蟹の身ほじってられるだ
甲羅をオープン!ワクワクドキドキのご対面。詰まっているかしら。
裏返してみました。雄の三角形のふんどしは外されています。
胴体を左右、真っ二つにバキッと割りましょう。
上海蟹型の容器に入った蟹のたれは黒酢。
会話も忘れ、作業にのめり込み、みそと白子のねっちりとした甘みと旨味を味わい、
紹興酒を片手に身の繊細な甘みを堪能し尽くす。美味しかったあ!
立地的には問題はないはずだけれど、周囲から比べ控え目な存在の当店。
3卓という客席のレイアウトが、客側にとってはネックかな。
様子をうかがっていると、電話で空きを確認してから来られるお客様もいる。それが正解だ。
小体だが、利用してみると思いのほか、居心地も良く、
シーズンの入荷にもよるだろうが、清蒸大閘蟹のサイズが豊富であることも嬉しい。
会計は、瓶ビールのほか、グラス紹興酒数杯で
会計は1人当たり4,000円(千円未満四捨五入)
当店は中華粥や豆腐漿にも定評があり、自家製の油篠を買い求めにくるお客様もいるほどだ。
ランチにも利用してみたいと、望んでいる1軒です。
桃源邨 (トウゲントン)
神奈川県横浜市中区山下町165
TEL 045-651-0927
営業時間/ 13:00~21:00(L.O.20:30)土・日・祝 12:30~21:00(L.O.20:30)
定休日/ 月曜日 -店舗情報「食べログ」より-
※横浜中華街満足度数は、3.8~5.0