中華料理「の弥七」(ノヤシチ) 再訪。
某日は、「ドダン・ブーファンのポトフ」の作者、魔神さんがサイトを無期限休止される
ということで、メンバーさん(6名)が現地集合。
テーブル・セッティング等は、変りがないため省略。
お酒は、瓶ビールほか、関帝陳年十年花彫酒@3,850 を注文。
メンバーが揃うと、苦手食材・アレルギー等の確認後
「順番にご用意させていただきます」と、コース料理のスタート。
料理はサーブ時に口頭説明を受けれる。
焼き胡麻豆腐
九条ネギをのせ、黒七味をかけた胡麻豆腐を、高知の柚子を使用した自家製ポン酢でいただく。
(ノブロー) 前回もごっちゃんになってるけんど、ほんに、ふわとろで、
柚子の爽やかな香味・酸味がマッチしてるだ。
白酒につけたカラスミと餅
中国の白酒につけたカラスミ。ハマナスの酒と聞いたので、玫塊露酒かと思うのだが、
説明を受けたものと違うような(汗)。詳しくは不明。
焼いた餅の間に、酒の香りをまとったカラスミをサンドするという細やかな仕事ぶり。
カラスミをただカットして出されるより、この小さなプレゼンに気持ちが高揚する。
もちろん、味もいい。ちびちび酒の肴に食べていたい、嬉し美味しい1品だ。
三段前菜
“素敵中華”の顔、三段前菜。 いつもながら、この手提げ三段重の演出が心憎い。
前菜の顔ぶれは、少し入れ替わったようだ。
(ノブロー) 左が山梨県の銘柄鶏、美桜鶏を使用したよだれ鶏だな。
香り良し!変わらず、美味いで。
腸詰と梨を交互に合わせた大理石盛り
(寝太郎) 凄いな!生ハムとメロン的な?!新たな発見がありそうだよ。
腸詰の甘みに梨の瑞々しいシャリシャリとした歯ざわり。
異なる味と食感が口の中で、しっくりと調和を果たすね。美味しい。
①自家製叉焼・・・噛みしめるごとに、甘みと旨みが溢れだす。
②つぶ貝のニンニク醤油煮・・・鮮度良し。味がしみて、肝まで旨し!
③揚げ皮蛋・・・揚げることで特有の香りを和らげ、持ち味を活かし、香ばしさをプラス。
④清湯を使った出し巻きたまご・・・美味“清湯”との合わせ技!ほんわりじっくり確実路線!
⑤黄ニラともやしの湯葉巻・・・ごま油で和え、湯葉で巻き上げる。
⑥シメサバの燻製・・・しっとりとレア感があって、旨味濃縮。
⑦京芋の含め揚げ・・・ほくほくとして素朴な美味しさ。素材の持ち味が活きている。
もずく碗
中央に浮かぶ糸生姜がgood!捨て置けない存在なのだ。
口に含むとスープは、“清湯”をベースに醤油で味を整えているよう。
間違いなく日本人の口に合う、心落ち着く味わいだ。
富山の氷見のブリ刺身
薬味は、麻婆豆腐にも使われる唐辛子入りの白ネギ、
擦り下ろしたねずみ大根(辛味大根)には、わけぎ、柚子。
自家製ポン酢の濃さは店で調整済。したがって、たっぷりかけてもOK。
巻いていただく。 このブリ、歯を入れると頼もしい弾力があり、半端なく新鮮。
斬新な食べ方にも恐れ入った。
茄子の唐煎り(3名分)
(レンタロー) 粉をまぶし別揚げした茄子を、唐辛子、山椒と合わせ煽ったものだで。
香りを移したもんで、辛くねえよ。
卓上には、次の料理にとソースがサーブ。
「足りなければ、好みでお使いください」とのこと。 さて、何でしょう♪
鯛のけんちん蒸し(6名分)
大きな土鍋で運ばれてきたのは、たっぷりの九条ネギをのせ、白髪ネギ、香菜を添えた
鯛のけんちん蒸し。
(寝太郎) うわーー♪ マジかーー。すげえーー!!
参加メンバー一同が立ち上がり、土鍋を覗きこむ。鯛は原形を保ち、いい香りがする。
店の方には、ご迷惑をかけたと思うが、思わず歓喜の声をあげるほどの圧倒的な高揚感。
Happiness! 皆のテンションはあがりまくりだ。
鯛の身を開き、その腹の中に、豆腐、ユリ根、銀杏、人参などの“けんちん”を
詰め蒸しているのだ。
ここに使用されているたれは、先に卓上に運ばれたきたソース。
魚醤を使っているようで、煮汁もあわさり、味の感じは私好み。
拙ブログのマスコットも大喜び そりゃそうだ。
しっとりした魚の身に、お楽しみのけんちん。
仕事がこれだけなされているのに、お魚感もしっかり感じられ
和とエスニックも上手に加味し中華へと繋げる。想像を凌駕した完成度の高さだ。
この鯛も端正な顔立ち。見た目を裏切らない美味しさだった。
(寝太郎) 感動ものだったよ。和中華の当店の必殺技になるね!
ミントティー
お口直しのミントティーは、甘い口当たり。シャリシャリして凍っているぐらいに冷たく、
ソルベ的な感じでいただける。
次は食事の準備。
漬物は、ツボ漬け、青ザーサイ、蓮の根。
白髪ネギは2名用ずつ。 麻婆豆腐と一緒に。
釜炊きご飯(3名分)
今宵も美しく炊けています
麻婆豆腐
豆腐、赤こんにゃく、牛すじ、豚挽肉、高菜。食感を感じ取れる、旨味の層の深い味わいだ。
(レンタロー) 中華史に永遠に語り継がれる味わいなんだよ(寝太郎説)
正しくオコゲができた釜炊きの白飯へON!幸福感に浸る。
自家製杏仁豆腐ココナッツミルクがけ、ほうじ茶
デザート前にはおしぼりの差し替えあり。
とろっとミルキーな杏仁豆腐を平らげ、温かいほうじ茶でほっと一息。
コースも定番を除き、季節ごとに組まれる料理が違い、味に人柄をしのばせ、
シェフの作る料理は、和とコラボし、不純物のない“清潔”なイメージがあり、
料理一つ一つに大事な誠実さを感じさせてくれた。
抜群のセンスが客の心を掴む、創作料理店として、たいへん魅力的な店だ。
の弥七 (ノヤシチ)
東京都新宿区荒木町8 木村ビル 1F
TEL 03-3226-7055
営業時間/11:30~13:30/17:30~21:30(L.O)
定休日 日曜日
※中国料理満足度数は、4.8~5.0 必再訪。