モンゴリアン・チャイニーズ 「BAO」
場所は新橋駅烏森口より徒歩3~4分、さまざまな飲食店が立ち並ぶ小路に立地している。
当店は2015年6月1日、羊をメインとした内モンゴル家庭料理店としてオープンした。
予約の電話を入れると、日の近い希望日は満席との返答。
ならばと、間をあけ半月後で予約を申し込む。
利用人数が4名であることを伝えると、店側から要予約のコース料理の提案を
受けたので、内容を聞くと、
ホニコース(2名から)@4,000、モンチャイコース(4名から)@4,500、
バオさんおまかせコース(4名から)@5,000~
があり、基本は通常メニューから人気の高い料理を組み合わせているらしいが、
おまかせコースになると料理長がメニューにのせていない料理も組み込み7~8品の
提供になるという。メンバーに相談のうえ、おまかせコースで決定。
やはり通常メニューにないというのが気になりますからね。
その際、アレルギー等の確認がありました。
入店後、案内を受けたのは奥の個室仕様の座敷・小上がり席で4人掛けの和卓が2つ。
掘りごたつ式に足を下せるようになっており、私たちはリザーブされた入口に近い卓を利用。
テーブル・セッティングは、取り皿、箸、使い捨て紙おしぼり、コースター、メニュー。
コース料理を注文の場合のみ飲み放題がつけれますが、これは当日でも受付可能。
2,000円飲み放題はドリンクメニューから600円までのものを選ぶことができ、
2,500円は700円台までドリンクが選べるという。
乾杯用にビール1杯は用意してもらえますが、生ビール(アサヒスーパードライ)の値段は650円。
メンバーの中に、ビール好きさんがいたので全員で2,500円飲み放題(2.5h)を
つけてもらうことにしました。
(※事前に飲み放題を申し込めば瓶ビールを用意してもらえるらしいが、今回確認が不足していました)。
なお、当該おまかせコースにお品書きはなし。サーブ時に口頭説明を受け、
料理はすべて大皿で供されるため、各自での取り分けが必要になります。
(ノンノン) ノブロー、今日はお招きありがとう。
(ノブロー) ノンノン。久しぶりだで。むーみんパパが連れてきてくれただな。嬉しいだ。
店は料理長である内モンゴル出身のBAOさんと女性店員、2人での切り盛り。
人気店のため、お客様の注文が立て込んだときは、次の料理が出るまでに
時間を要する場合もあります。
羊の塩ゆで骨付き
皿から零れ落ちんばかりのダイナミックさ!インパクトのあるプレゼンだ。
(寝太郎) うひょ~!これは醤大骨的に使い捨ての手袋が欲しくなるなあ。
「最初はそのままで、塩味で召し上がってください。あと、お好みで、山椒ベースのスパイスか
辣油ベースのタレをつけてください。」
山椒ベースのスパイスには、もちろん羊肉に相性の良いクミンが入っています。
トングと小さなナイフを駆使して肉を削ぎ取るが、骨周りに密着した肉はそんな生易しい手段では
到底取り切れない。手掴みでむしゃむしゃと豪快にかぶりつくべし。
塩梅の良い塩気が羊肉そのものの旨みを引き立て、力強い美味しさだ。
(ノブロー) WE LOVE 羊 !骨入れの器がねえのは苦労するな。
(ノンノン) パパ、お肉好きなのよ。嬉しいわ。
あ、手が汚れちゃったから、紙おしぼりの追加をお願いしたからね。
辛いサラダ
ニンジン、キュウリ、香菜、セロリなど。唐辛子がガンガン効いていて、強烈な酸っぱ辛さだ。
羊の包子
「包子です。熱いから、汁が熱いから気をつけてください」とBAOさん自らのサーブ。
(ノブロー) 同時にレンゲと黒酢ベースの辛めのタレがサーブされただ。
「そのままで食べても美味しいから、味付いているから」
羊肉包子はもっちり厚めの皮に包まれ、今回スープは少な目だけれど、肉餡は羊肉の
風味が豊かで、鼻に抜ける香りにモンゴルの草原をイメージできた。
(寝太郎) 僕的には、ちょっとタレをつけるのもアリ!かな。
羊のホルモン煮込み
「これはメニューにない。メニューにあるホルモン炒めとは違う味です」
BAOさんの説明によると、ニンニクで味付けをし、トマトで煮込んだ羊ホルモンと新鮮な
マッシュルームの煮込み。
ホルモンは臭みもなく柔らかで、投入されたトマトの量も主役を損なうことなく
絶妙な分量で、その相性も抜群に良く、すっきりとして美味い。
(寝太郎) うぉぉぉー!すげえ。美味しい!これはクリティカルヒットだよ
「めちゃくちゃ美味いですね!最高!」
一同の感想を伝えると、これからメニューに出そうかな。と笑顔のBAOさん。
その日が楽しみだ。
紅油餃子
「紅油餃子これも人気のメニューです。野菜餃子です、スープも全然羊は使ってないです。
味の素とか使ってないから、全部スープも辛いの好きだったらぜひ飲んでください」
これは内モンゴル料理ではなく四川風。
BAOさんは辛いのが好きなのでアレンジして、オリジナルの味を作られているのだそう。
スープは飲んだ瞬間にゴホっとむせて咳き込む破壊力のある辛さだ。
まず山椒が強烈なパンチを放ち、唐辛子が鮮やかにストレートを決める。
この重たさのない真っ直ぐな辛さが、BAOさんの持ち味なのだろう。
もっちり厚めの皮がふわっとした餡を包み込み、コシのある春雨もたっぷり入り、
食べ応えも十分。旨辛スープももちろん完飲した。
羊のスープ煮込み
「これ、煮ものなんですけど、メニューにないもので羊のスープでいろいろ野菜を煮込みました」
とても良い香りをさせて、BAOさんが運んできてくれた。
メンバーさんが羊湯ではないのかと尋ねると、(羊湯ですけど)少し薄めてありますとのこと。
味付けは塩と少量の醤油。
具材には、椎茸、ジャガイモ、先の紅油餃子とは異なり、柔らかくてつるんとした食感の
マロニーらしきものが参加。羊の脂を吸いとろとろになったジャガイモとスープの相性は
鉄板だけれど、美味いエキスを吸い込んだマロニー(仮)も愛おしい。
ちょっと塩分の強さを感じたが、これはうまじょっぱさに他ならない
素朴な美味しさがあって好感度も高く、これは汁ごとざばっと白飯にかけたいなあ。
羊肉の麻婆豆腐
「麻婆豆腐人気なんですけど、辛いの苦手だったらほかのものを作りますよ」
(メンバー一同) ガンガンきてください!いつも通りでいいです!!
いやむしろ羊の麻婆豆腐食べたい。
豆腐は歯触りを感じる木綿タイプ。
羊肉の独特の風味に(羊の)旨味が入った麻辣オイルがしみじみ美味い。
一同の心を捉えた羊の麻婆豆腐。その美味しさに人気があるというのも納得した。
(ノブロー) 麻婆豆腐は羊肉に限るで♪ なかなか出してくれる店ないでオラ寂しいだよ。
羊のちぎり麺(ヨーグルト付き)
「このままで食べても美味しいんですけど、ヨーグルトを入れてもスープがさっぱりします」
羊の塩ゆでのスープで作ったちぎり麺、まずは、そのままで味わう。
――美味い。
羊のうまみ脂の入ったコクのあるスープには香菜が浮かび、ブレのない実直な旨さを
伝えてくれる。そののちにスプーンで一匙、ヨーグルトを入れて楽しむ。
各人の好みによるものですが、使うのが勿体ないと思えるぐらいベースの味が良かった
(ノブロー) ノンノン、そろそろお別れの時間だな。また会うべ。身体に気をつけるだよ。
(ノンノン) ノブロー、寂しいな。また遊んでね。きっとよ。
飲み放題ラストオーダーの際には声掛けありですが、まだ飲み足りず追加ドリンク注文も少々。
会計は、1人当たり9,000円(千円未満四捨五入)
「お母さん料理上手ですね」とメンバーさんが話しかけると
「私、料理人じゃないんですよ。ただの奥さん。」とBAOさん。
(寝太郎) 僕たちはBAOさん宅にお邪魔してお母さんの家庭料理を食べる、
お店はそんな風に考えていいのかな。
「そう思っていただければ一番嬉しい。だから毎日新しいものを作って、残り物を出したくない。」
気さくで懐の広さを感じさせるBAOさんの店は羊使いがとても素敵。
今後は羊のスープを使った麺も研究し積極的に取り組んでいきたいとのこと。
食いしん坊さんにとって、面白味があり、たいへん興味深い店でありますが、店は連日満席で
大盛況のため予約は必須。
なお、料理はアラカルトでも頼めますが、コース料理のキャンセルは3日前までにお願いします。
ということです。
BAO (バオ)
東京都港区新橋3-14-6 小林ビル 1F
TEL 03-6435-6366
営業時間/ 月~金 17:00~23:30 土 16:00~22:00
定休日 日曜日・祝日
https://www.facebook.com/mongolbao
※中国料理満足度数は、4.5~5.0
BAO (アジア・エスニック(その他) / 新橋駅、汐留駅、内幸町駅)