四川料理「松の樹」
場所はJR川崎駅を背に川崎市役所通りを進行し、途中を左折。稲毛神社近く。
移転後は初訪問。ディナーに際し禁煙席を予約した。
店内は1階と地階が客席、2階は厨房と化粧室。ぐるなびによると総席数は40席とのこと。
私に気がついた店員さんに予約名を告げると、リザーブされた地階の4人掛けテーブル席へ
案内された。テーブル・セッティングは、箸置き、ロゴ入り箸袋に入った割り箸。
着座後にはタオル地のおしぼりを手渡しでもらえた。
卓上の端には、醤油、酢、胡椒、(ラー油、四川山椒は声掛けで用意可能)
爪楊枝、紙ナプキンがあり、メニューも置かれていたのでアラカルトで数品選んだ。
雲白肉(薄切り蒸し豚肉の薬味ソース)@880(税込)
ピーラーで薄切りにした胡瓜は、薄切りの茹で豚バラ肉の定番かつ最適な相棒。
四川スパイスの効いた薬味ソースは砂糖の甘みも効いて風味のあるピリ甘辛味です。
樟茶鴨(四川式鴨の香り揚げ)@1,296(税込)
俗称「四川ダック」。茶等で味付けして、樟(クスノキ)で燻したあひる。
残念ながら当店のものは明らかに作り置き。揚げたてでもないので皮はしなっと。
まあ、このお値段ですからね。贅沢も言えません。
肉には味が浸み込んでいるので、おつまみにはなり得る。軽くレモンを絞っていただきましょう。
千辺四季豆(インゲンの香り炒め)@880(税込)
おすすめ小皿料理からチョイス。
インゲンには葱、搾菜、干海老のみじん切りが加勢。
シャキシャキとした歯触りを残す強火炒めで惣菜枠の気安さがある。
交白(マコモ筍)@1,080(税込)
日替わり野菜からチョイス。調理法・味付けは相談できる。
シンプルに炒交白。
みじん切りの中国漬物とさっと炒め、仕上げには小ねぎの小口切りを散らして。
クセのないマコモダケと漬物の塩気が調和し、食感もしっかり。
期待値以上の味の手応えに安堵し、外食感を味わった。
正宗担々麺(四川式汁なし担々麺)@900(税込)山椒の痺れ印2、唐辛子の辛さ印1。
「お待たせしました。中にちょっと黒酢が入っているんですけど足りないようでしたら
こちらをお好みでお足しください。」とサーブ時には黒酢がセット。
青菜、肉そぼろ、松の実と仲良しメンバーは変わらないようだけれど、昔に比べ少し
風体が違うような気もする。
かき混ぜて口に運ぶと、まずビリビリとした花椒の痺れを感じ、辣の辛さが追行。
また、タレに黒酢の酸味のほか豆鼓の塩気を感じた。
四川スピリッツを感じさせ美味しいけれど劇的な感動までには至らず。
担々麺を食べたのは5年前のことなので、正直、鮮明に当時の味は思い出せないが
若干骨格にズレがあるのかなあ……。
後半、黒酢を手もとで足してみた。味が仄かに和らぎ、これもまた良し。
食後には温かいお茶のサービスを受ける。そのときの話によると、
当店では痺れ感が特徴の中国山椒のほかに、痺れ感はそれほどでもないが香りがすごく良い
日本の和山椒を使ったメニュー(和山椒風味の塩炒め)なども提供できるとのこと。
なお、10/19(月)~10/23(金)は、四川省へ研修のため、連休になります。
酒は、生ビール(中グラス)@540(税込)×3、紹興老酒花彫1合@540(税込)×3を注文。
チェイサーに水をお願いすると、アイスペールに氷を入れ、容器入りの水とジョッキグラスを
卓に用意してくれた。こうした配慮は酒飲みにとって有り難い。
会計は、1人当たり4,000円(千円未満四捨五入)
周りをみるといつの間にか他のお客様は帰られていた。そろそろ自分らもと階段を上ると
入店時テーブル席のみの1階では卓を壁につけ、簡易的にカウンター席をレイアウト。
平日の昼、お一人様のランチ仕様に敏速に対応できるよう着々と準備が始まっていたのでした。
松の樹
神奈川県川崎市川崎区宮本町6-11
TEL 044-221-9939
営業時間/11:00~15:00(L.O.14:30) 17:00~21:30(L.O.21:00)
定休日 月曜日(月曜日が祭日の場合は火曜日が休み)
※中国料理満足度数は、3.9~5.0