広東料理「聘珍樓」(ヘイチンロウ) 日比谷店。再訪。
ダイニングの窓から日比谷公園と皇居の緑を望める好ロケーション。
今回3名でのランチ利用に際し、同行者が予約時に、窓際のテーブル席をリクエストし
アンチエイジング薬膳@3,889円(4,200円税込)をオーダー済み。
そのお蔭で円卓を贅沢に使わせてもらえた。
テーブル・セッティングは、位置皿、ナプキン、カトラリーレスト、スプーン、箸(縦置き)、
おしぼり用トレー、グラス、菜譜。椅子には、白い椅子カバーを使用。
着座後にメニュー、タオル地のおしぼりがトング掴みで提供される。
ターンテーブルには、醤油、酢、辣油のほか、好みで使えるようマスタードと仕切り小皿に
ニンニク入り唐辛子(豆板醤)と蝦醤がセットされていた。
今回ドリンクの別注文はなし。
サービスのお茶は冷たいものと温かいものを選べたので冷たい方でお願いする。
さて、メンバーが揃ったところで、ナプキンを膝にかけスタート待ち。
料理はすべて各人ごとのポーションで提供。菜譜があるためサーブ時の説明は簡潔。
(ノブロー) 菜譜だけでねえよ。卓には今回のアンチエイジング薬膳について細かく説明した
チラシも置いてくれてるだ。 『2015.9月、五臓の「肺」で若返る篇』
こいを読みながら食事をすることでより理解が深まるだ。
三食拼盆(三種前菜の盛り合わせ)
①牛スネ肉の滷水煮込み、②大和芋の海老卵和え(蝦子)、③にんにくの芽の黒酢和え
スパイス香る牛スネ肉の滷水煮込みはお好みで豆板醤をつけて。
ピリッとした辛味が味を引き締め食欲増進!
②と③は素材感を大切にした前菜です。
沙参玉竹燉湯(鴨肉、白キクラゲ、玉竹、沙参の壺蒸しスープ)
目前で蓋は外される。
ベースは金華ハム、丸鶏などから丁寧に取る上質で澄み切った上湯。
レンゲを入れると、鴨肉、白キクラゲ、玉竹、沙参、ハトムギ、ナツメ、ショウガなどがみっしりで
まずそのご馳走感に圧倒される。
熱々スープには乾貨や個々の食材の旨味が凝縮し滋味深い。
うっとりするような奥行きのある美味しさに身体も心もホカホカ満たされた
金蒜香蒸蝦球(海老のガーリック蒸し)
付け合わせの野菜はブロッコリー。ブラウンエノキを海老でくるんと巻き、味付けには、
にんにくとバターを使っていますが、マイルドで上品。クオリティも安定しています。
(レンタロー) 海老は「腎」を補陽し、えのきは「肺」を潤すらしいだ。
蕃薯魚湯浸菜(広東白菜、さつま芋の魚スープ煮)
鯛とスズキを白濁するまで炊き込んだスープはさつま芋の皮の色味が入り、柔らかな小豆色に。
魚の味が濃厚でサラッとしてコク深く、なかなか他では味わえないような広東っぽい仕上がり。
組み合わせも妙味で、たおやかな味の中に芯の強さを感じさせる魅力的なスープ煮です。
什錦糯米飯(五目入りおこわ)
(ワタロー) 飯だで♪ おこわは茶碗で登場だよ。
もっちりしたおこわには、エリンギ、落花生、銀杏、レンコンなどの食感を豊かにする具材がたっぷり。
錦糸卵や刻みネギも入り、バランスよく楽しめそつの無い美味さ。
柱候炆牛脛(牛スネ肉の柔らか煮込み)@860(929円税込)※取り分け後。
牛スネ肉の柱侯醤煮込み。
柱侯醤は肉と相性が良く、スネ肉は箸で崩せるほど、とろとろに柔らかく煮こまれており
コクのある旨味を味わえた。
(ノブロー) 食いしん坊だで、目が欲しがっているだ。追加でシェアするに丁度ええな。
蘋菓西米布甸(りんごの焼きプリン)
しっかりとした甘さのあるりんごの焼きプリンには、タピオカのモチモチ食感も加わり
素朴さを伝える。温かいデザートがいただけ、以上で終了。
ランチのピーク時には注文が立て込み、次の料理が出るまで時間を要する場面もあったが、
茶の注ぎ足しなど、細やかな配慮は行き届いていた。
会計は、1人4,510円。テーブルチェックでお願いした。
当店は日比谷という立地にありながら都会の喧騒を離れた落ち着きがある。
リラックスランチにもおすすめ。
なお、「聘珍樓」さんはサービス料10%を廃止しています。
聘珍樓(ヘイチンロウ) 日比谷店
東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル 28F
TEL 03-3508-0555
営業時間/月~金 11:00~15:00 17:00~22:00(L.O.21:00)
土 11:00~22:00(L.O.21:00)
定休日 日・祝
※ランチ満足度数は、4.0~5.0