横浜中華街、中華街本通りの中国料理「一楽」 久しぶりの再訪。
中華街のメイン通りに立地することもあり、平日遅めのランチだけれど、店内は盛況。
幸い1階奥の4人掛けテーブル席に空きがあり、スムーズに入店が叶った。
卓上周り等は変わりがないので省略します。
(ノブロー) 兄ちゃん、中華街で生まれ育った四代目の若社長だったんだな。
自らフロアにでて率先して接客にあたっているだ。向上心に富んでいて、立地の良さや
店の歴史の長さなんぞに、甘んじてねえんだな、意識が高え!
利用は2名、その若社長のオススメも参考に料理はアラカルトで注文。
まずは、キリン瓶ビール(一番搾り とれたてホップ)@600で乾杯だ。
焼味拼盤(焼き物盛り合わせ)@1,140
叉焼と豚バラ(クリスピーポーク)の焼き物。
焼きたて感はありませんが、厳選した質の良い肉を使用。
「そのままで召し上がっても美味しいですし、お好みで醤油、からしをつけられても良いです。」
焼味は香料をがっちり効かせた専門店(焼味)とは異なり、中華スパイス控えた
マイルドで食べやすい仕上がり。
中華街の目抜き通りに位置し、ここは観光客も多いのだ。したがって、(中華)料理通の方
ばかりが来店されるわけではない。やりたいことと出来ることのギャップをよく知っていて、
その中で力を尽くしているのだ。
(ノブロー) クリスピーポークはバラ肉に塗り込んだ塩の塩梅もええで。
叉焼はレジ近くで販売されてるで、買うて帰れるな。
で、レシピももらえたで、家で叉焼絲葱油湯麺なんてどうだろ。
鶏肉、スルメイカ、砂肝の四川式汁無し鍋@1,300
料理長イチオシ&社長オススメの干锅。
ほかに具材はネギ、じゃがいも、レンコン、香菜など。きっちり唐辛子と花椒たちも確認できる。
柔らかい鶏肉を頬張り、次は弾力のあるイカへと箸をのばす。こりっとした砂肝に
ホクホクとした根菜、様々な食感が楽しめ、旨味がダイレクトに伝わってくる。
強烈な辛味が突き抜ける四川特有のエッジのきいたものではありませんが、
ゆっくりじわじわ円やかな辛さが攻めてくるタイプで、味にまとまりがある。
ほら、いつの間にやら小鼻の脇にはじんわりと汗が……。
「パンチがもっと効いても良いと思うんですけど、そうすると食べる人を選ぶように
なっちゃうから。この場所柄、ある程度万人に受ける様なものにしておかないと。」
料理長を含め、厨房のコックさんはみな日本人なのだそう。
料理長の優しい味が生かされた四川。私は、これも一楽さんのカラーであると理解した。
(ノブロー) この時期、一楽さんにお邪魔したからには、これをごっちゃんにならねえとな!
上海蟹を食べるなら、都内より断然中華街!
今年は上海蟹の価格が高騰しているらしいが、ここは競争が厳しいため、
容易に提供価格を上げられないからだ。
丸蒸しをお願いすると「オス、メスどちらになさいます?」との問いに、
いまはどちらがオススメか尋ねると、どちらも詰まっていて美味しいですよ、とのこと。
蒸蟹は雄(オス)が好みなので、男の子でお願いした。(先日、雌(メス)もいただいているしね)
蒸し蟹用つけタレの赤酢と黒酢。
もちろんそのままでも十分に甘みがあり、美味しいので使用はお好みで。
蟹用の道具一式は、ガラ入れ、ハサミ、カニフォーク(2)。
フィンガーボウル(2)にはカットしたレモンも。
活け上海蟹の丸蒸し (雄)@2,500
「もし、あれでしたら、先にお写真をお撮りください。」
卓上へのお披露目タイム。産地証明のタグ付きです。
丸蒸しさんの晴れ姿をきっちり収めさせていただきました。
(ノブロー) 今日は社長さんが手袋をつけて解体してくれるんだと、ありがてえ~。
本日の上海蟹のサイズは170gぐらいとのこと。
これが11月になると、240gという大きさのものが入荷してくるらしい。
先日(10月)私も都内某上海料理店に電話で上海蟹の有無を聞いたが、11月スタート
と返答を受けた。やはり(上海蟹は)まだ出数が少ないため、中華街でも本格的な始動は
11月からのよう。当店、シーズンピークには、雌(メス)、雄(オス)、特大サイズの雄(オス)と
3種類用意されるので、食べ手の選択肢も増えていくことになる。
甲羅の中に、白子と味噌を取り分けてくれる。これが一楽スタイル。
オレンジがかった黄色が味噌で、透明で少し白っぽく見えるのが、オスの白子です。
スプーンを使ってシェアする。
「温かいうちに召し上がった方が良いですよ。」
うんまい!
ねっとりと甘美な旨さの白子を食べたいがために、蒸蟹を頼むようなものであります。
ハサミで足は丁寧に処理。このサービスは中国飯店さんに倣ったものだそう。
「そしたら、うちのお客さんもすごい喜んでくれるようになって――。」
社長さんは積極的に食べ歩き、学ぶべきところはしっかり吸収し、自店に反映させる努力家。
いまや、この解体処理のサービスは一楽の秋・冬の名物といっても過言ではないのである。
味のご紹介は古越龍山EXTRA SMOOTH(エクストラスムーズ)。
こちらはSaiさんでもちょこちょこいただいていますが、こうして写真に収めるのははじめてね。
口当たりも軽く飲みやすいタイプで、これは紹興酒を飲む方の間口を広げようと出されたものだとか。
度数も普通のものより若干低いのです。
飲み比べセット(定番)@800、(古越龍山)@900
蒸蟹を食べながらの紹興酒飲み比べ、このセットも手軽に味が楽しめて
会計は、1人当たり4,000円(千円未満四捨五入)
食後にはお茶のサービスも受けられた。
バランスよく中国料理が楽しめ、安定した人気を誇る老舗店。
気さくな若社長さんのお人柄も魅力だなあ。またお邪魔しよう。
※この日TVの取材があり、当店が本日(11日)12時TVK(テレビ神奈川)で紹介されます。
ご覧になれる方はぜひ。社長さんも出ているようですよ!
一 楽
神奈川県横浜市中区山下町150
TEL 045-662-6396
営業時間/ 11:30~21:30(L.O.)
定休日/ 不定休 -店舗情報「食べログ」より-
※横浜中華街満足度数は、4.0~5.0