中華ダイニング「高格」 再訪。
浙江料理、寧波菜(寧菜)の軽やかな味に感動した自分は、ディナータイムに
4名で席を予約し向かった。
発信力のある飯友さんもにも、食べてもらおう。こんな良い店が埋もれてしまうのは勿体無い。
私には、きっと気に入ってもらえるという確かな自信があるのだ。
当日は現地集合。笑顔の優しいオーナー(リン)さんが迎えてくれた。
この日リザーブされたのは、店内右手中ほどの卓で、テーブル・セッティング等は、
変わりがないため省略。また注文はリンさんのオススメ料理の説明を参考にアラカルトで。
今回のオーダーも以前と同じ料理が入っているため、それらについては細かい記録を省きます。
水晶冬瓜(水晶冬瓜)@580
以前にも実食済。ほんのりとした酸味にゴマ油が調和する美味しい水晶冬瓜。
なお、寧波には寧波三臭と呼ばれる発酵食品があり、調べたところ
臭冬瓜、臭莧菜、臭芋艿蕻がそれのようだ。
蜜汁糖藕(もち米詰め蓮根の蜜汁掛け)@580
蓮根の穴にもち米を詰め蜜汁で煮込んだもの。
ホクホクした蓮根とハチミツソースが相まって、スイーツ的な優しい味わいの前菜です。
绍兴酔鸡肉(酔っ払い鳥)
グランドメニューでは780円で提供。
味のお試し的にいただけたので、通常とボリューム的な違いがあるかもしれません。
「浙江省の食べ物で有名なのは、金華火腿、龍井茶、紹興酒になります。3年陳のもの
で漬けております。」
針生姜をのせた鶏肉は、むっちりとして肉自体に旨味があり、尖ったところのない
まろやかな漬け加減も上々。
龙井虾仁(エビの龍井茶炒め)@1,180
浙江省、杭州市は龍井茶(ロンジンチャ)の産地。したがって龍井茶炒めは浙江料理の名物。
杭州では川エビで調理されますが、日本では手に入らないため海のエビを使用しています。
参加型アトラクション付きのプレゼンは「御膳房」銀座店でも遭遇しましたが、
ここでリンさんからアドバイス。
「コップを取っちゃいますと、お茶が出てきてしまいますので、お茶はあくまで飾りで」
塩加減も丁度よく、仄かな緑茶な香りとエビのぷりっとした身質を楽しめた。
四喜烤麸(烤麩の煮物)@580
四喜烤麸とは麩のほかに4種の食材を使った甘煮。
干した金針菜、生のピーナッツのほかキクラゲも参戦。
ベタな甘さのない品の良い味付けで家庭料理からプロの味に。
さすが、寧波市の5つ星ホテルで料理長を務めたというシェフの技量の高さを物語っている。
高格苔菜小方烤(特製角煮の青のり掛け)@1,080
寧波で昔から親しまれている郷土料理。
滑炒鱼片(スズキの高菜炒め)@1,280
本日は具材にタケノコも参加しボリュームアップ。
高格肉末一品豆腐(高格一品豆腐:挽肉)@880
上海炒面(焼きそばの上海風炒め)@880
キャベツ、ニラをはじめとする野菜がたっぷりで親近感のあるビジュアル。
麺は水洗いをしてから炒めているそう。上海料理には砂糖を使うことが多いらしいですが、
今回は現地仕様を希望し、シンプルに塩味で作ってもらいました。
日本人の味覚にもあう素朴な味わいでお子様にも受けが良さそう。
「お好みですけれど、黒酢(鎮江香醋)を少し垂らしても美味しいかと思います」とリンさん。
最後まで楽しませていただきました。
寧波圆子(スープ)6個@680
湯圓は寧波発祥のスイーツ。
「缸鴨狗」(ガンヤーゴウ)というお店から全国に波及していったのだそう。
当店ではスープのものと、揚げたものを選べましたが、寧波人はスープが断然好き、
という話に倣いチョイス。当店のものは餡から皮まで自家製で、もちもちした団子を
噛み切るとコクのある黒ゴマ入りの餡がみっしり。透き通った甘めのスープにも癒されました。
酒は、唐宋10年 伝統型(タンソン)ボトル@3,500×2、青島ビール@430×3杯、
ザ・プレミアム・モルツ@540×数杯、ロミオキャンティ(赤)グラス@500×数杯注文。
会計は、1人当たり5,000円(千円未満四捨五入)
料理長は、1996年国が主催したプロのコンテストで浙江省の優勝経験を
持っているのだとか。ですから浙江料理の腕は確か。
本場の味をそのままに、日本のお客様の口にも合う味付けです。
中華ダイニング高格(コウカク)
東京都千代田区神田富山町28-5 大曾根ビル 1F
TEL 03-6206-8682
営業時間/ 月~金 11:00~23:00 ラスト22:30
土 11:00~23:00 ラスト22:30 土曜は不定休あり
定休日 日曜日・祝日(加えて不定休あり) -店舗情報「食べログ」より-
※中国料理満足度数は、4.5~5.0