「麻布長江 香福筳」(アザブチョウコウ コウフクエン)
「ジャパンレストランウィーク2015」 SUMMER PREMIUMを利用して、今度はディナー再訪。
当店では、
ランチ 3,000円(税別・サ別)
ディナー 5,000円、7,000円(税別・サ別) で提供。
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案内を受けたのは、入り口より右手の6名仕様の個室。
2人なのにこんな贅沢をさせてもらって良いのかしら?
緊張した面持ちで席に着くと、時節柄、タオルおしぼりは冷やしたもので用意。
テーブル・セッティングは、箸置き、箸(縦置き)スプーン、リング留めナプキン、
卓布は白色と芥子色の布製2枚重ね。
昼とはまた異なり、夜はワンランクアップしたおもてなしの装いだ。
卓上に「ジャパンレストランウィーク2015」の内容が記載されたお品書きはなく、
事前に同サイトで確認した、当店のディナーメニュー(7,000円)は
7,000円 (税別・サ別)
【JRW】フカヒレ姿煮コース
1.本日の前菜盛合せ
2.エビととうもろこしのさくさく揚げ
3.フカヒレ姿煮(お1人様1枚)
4.干し貝柱と細切り押し豆腐 黄ニラの炒め煮
5.牛ホホ肉、四川唐辛子、花椒炒め
6.選べる〆料理
7.デザート
フカヒレの姿煮がお1人様1枚つく、プレミアムなコースです。 というものでした。
なお、料理は全て各自分での提供で、サーブ 時に丁寧な説明を受けられます。
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今宵はちょっとフンパツしてワインを注文しよう。
リストから、最もリーズナブルな赤ワイン、
メゾン・ジャン・フィリップ・マルシャン・ブルゴーニュ・ルージュ@3,300(@3,564)に
目をつけ、フルボトルでお願いすると
マネージャーさんより「すみません。こちらはハーフサイズになりますが」とのサジェスチョン。
リストをよく見ると、ちゃんとHalfと書かれているではないか(汗)。
コース料理をいただくにあたり、自分たちには当然足りない。
スタートから小さく恥をかいたが、教えていただいて助かった。
再検討し、ベル・カント・メルロー/ブリューレ・ラ・ショーム@5,300(@5,724)を
フルボトルで注文。ふう、一仕事終えた心持ちだ。
なお、ワインはお店の方で管理してくれる。
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コース料理の前には、冷製スープのサービス。
焼きトウモロコシのスープの中央に海胆を浮かべ、食感のアクセントにコーン、
また彩りにも美しいピンクパッパーが散らさえている。
季節感があり、香ばしさとコーンの甘みが絶妙にコンストラストして、味のまとまりが秀逸。
思わず笑みがこぼれる、たいへん美味しいスープです。
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(レンタロー) これ、ひゃっこくて、自然な甘みがうめえな。オラの好きな味だで。
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1.本日の前菜盛合せ
ランチおまかせコースでも登場した、運気上昇を願う特注の有田焼の皿でサーブ。
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①クラゲの赤紫蘇和え・・・赤紫蘇でさっぱりと和えた爽快な夏向きのクラゲの冷菜。
②サーモン、ピクルスソース添え・・・脂ののったサーモンをあられ切りにカットしたピクルスと共に。
③海老のすり身をつめた万願寺唐辛子・・・万願寺唐辛子の表面を香ばしく焼き、
中に詰めた海老のすり身は少量の醤油とナンプラーで調味。手間を惜しまず作られている。
④皮蛋と鹹蛋のチーズ豆腐・・・鹹蛋はアヒルの塩漬け蛋。
クリーミーでコクがあり、お豆腐感もしっかり。ワインが似合う味わいだ。
⑤茹で鶏の麻辣ソース・・・四川ではよだれ鶏(口水鶏)と呼ばれる冷菜。
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前回は皿に盛られた料理の色使いに物足りなさを感じたが、今回は見た目もエレガント。
細部にまで神経が行き届き、雅趣に富んだアート性も高いプレゼンだ。
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2.エビととうもろこしのさくさく揚げ
「お待たせしました。夏の悔いを残さないように、同じメニューではありますが――。」
マネージャーさんが待望のエビととうもろこしのさくさく揚げを運んできてくれた。
「ジャパンレストランウィーク2015」ランチで1個仕留めそこなった大事なエビ。
今日は逃すものか!
軽やかに揚がったエビを慎重に掴み、ぷりっとした身質と甘みを存分に楽しんだ。
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(ノブロー) 管理人は昼のリベンジを果たせたと大喜びだで。
卓にはフカヒレ用の大きなスプーンがセットされ、コース料理の目玉、姿煮が登場する。
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3.フカヒレ姿煮(お1人様1枚)
白湯ベースとした美味しいソースにはオクラ、脇にはおこげが添えられている。
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話によると、フカヒレのサイズは約80gとのこと。
フカヒレに合わせた白湯ソースは、重ねすぎない味の清廉さがあり、その塩梅がとても良い。
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(ノブロー) ここんちはフカヒレの理想郷だで。よっしゃ!同行者さんのフカヒレも見に行くべ♪
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じっくりと味がしみ込んだふかひれをの繊維をさくっと噛み切る喜びに加え、
サクサクとしたおこげがソースを吸って、また美味い。この合わせ技は万金に値する。
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4.干し貝柱と細切り押し豆腐 黄ニラの炒め煮
あっさりとした広東風のテイスト。出汁が真面目なので後味も綺麗だ。
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(ノブロー) この皿も凝ってるな。UFO型してるだ。
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5.牛ホホ肉、四川唐辛子、花椒炒め
重厚感のある皿に盛り付けサーブ。
クレソン、マコモダケ、インゲンなど。四川唐辛子は風味付けのため外していただく。
質の良いホホ肉には味がぐっと入りこみ、ぴりっと辛くてスパイシー。
食感は異なるが、ビーフシチューのような濃厚なコク深さがあり、リッチな味わい。
これは、赤ワインに合うなあ。
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(ノブロー) こん皿は石巻、雄勝石を使った皿で磨くと硯になるそうだ。
実は当店の箸置きにも使われている、言うてただ。
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6.選べる〆料理
〆の麺・飯は5種類からの選択。
先日ランチおまかせコースで通常の5択を披露してもらったばかり。
再訪の日も近いため、シェフの計らいで、特別バージョンでの提案を受けられた。感謝です。
1.胡麻担々麺(温)、2.冷やし担々麺、3.サラダ冷麺、4.蛸と新生姜の炒飯、5.生海苔のお粥。
各自違えてチョイス可能。すると、こちらからお願いするまでもなく、卓上に取り分け用の小碗、
レンゲなど一式を揃えてくれました。何時もながら、本当に至れり尽くせりであります。
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蛸と新生姜の炒飯
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蛸の歯触りに柔らかな新生姜の風味が香る、
甘めで優しい味わいのパラパラ炒飯に安らぎを覚えた。
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冷やし担々麺
「麺をちょっと冷やすので、少しだけお時間いただけますでしょうか」
選択時にそう言葉を添えてもらえた冷やし担々麺は涼しげな器に美麗な小山を形成して登場。
炒飯には温めた小碗だったが、こちらの取り分け用には冷やした小皿をいただいた。
こういうところでも店の格の違いを感じるのである。
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芝麻醤のコクに香りの良い豆瓣醬の辛味と旨みが入り、爽やかな甘酸っぱさが
味を織り成す。すっきり食べれて品が良い。好味!
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さて、デザート時にはおしぼりが温かいものに差し替えられた。
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7.デザート
食後は金萱茶(きんせん茶)のサービス。もちろんティーポットでいただけたが、
フロアを担当してくれる マネージャーさんは中国茶にも詳しく、個人の要望を伝えれば
ブレンドもしてくれるという。
空気のように軽いココナッツと黒糖のお餅は「ジャパンレストランウィーク2015」
SUMMER PREMIUMランチと同様。
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桃のシャーベットと桃のコンポート
新作のデザート。
シャベーットとコンポートの周りの冷たい桃のスープにはミント、オレンジ、ライム、レモンを
使い、糖度の高い桃の甘みと柑橘系の酸味のバランスが絶妙で
甘美な気分に浸らせる淑女のデザートだ。
以上でコース料理が終了。
「ジャパンレストランウィーク2015」SUMMER PREMIUMでも気合の入った料理の
数々に包容力のあるシェフの人柄と誠実さを実感した。やはり当店を選んで正解だったと思う。
会計は、テーブルチェックにて。
1人当たり11,000円(千円未満四捨五入)。
退店時にはシェフやマネージャーさんの丁寧なお見送りを受け、心に残る
素晴らしい時間を過ごせた。“口福”を求めてまた来たいと思う。
麻布長江 香福筳 (アザブチョウコウ コウフクエン)
東京都港区西麻布1-13-14
TEL 03-3796-7835
営業時間/ 火~金 11:30~14:30(L.O) 18:00~22:00(L.O)
土・祝・日 12:00~14:30(L.O) 18:00~22:00(L.O)
定休日 月曜(祝日の場合翌日休み)
※ジャパンレストランウィーク満足度数は、4.5~5.0
※中国料理満足度数は、5.0 (*^・^)ノ特別です。