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その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋探偵(ドナドナ)

2013-07-03 13:19:37 | 夢屋探偵

ある晴れた昼下がり、市場へ続く道~♪
荷馬車がゴトゴト子牛を乗せていく~♪

小学生の時の音楽で歌った「ドナ・ドナ」でありますが、一説によれば反戦歌とのこと。市場へ連れて行かれる子牛は、どう考えても肉用肥育牛として売られていくのだろうと、子ども心にその情景に想いを馳せておりました。
一方、「安愚楽牧場」なる会社は、生まれてくる子牛の販売代金で利払いを行うという素晴らしい(?)発想の会社でありましたが、繁殖用の牛に出資(預託)して、そこから生まれる子牛でお金を払うなどと言うマジックを考えた人はすごい。反社会的であっても、こうした柔軟な発想が出来ることが素晴らしいのであります。(決して、安愚楽牧場を擁護している訳ではありませんので誤解のなきように^^;)『夢屋少年』を含むお坊ちゃまたちは、「ドナ・ドナ」を聞いて、子牛が可愛そうだとか、悲しそうな目をした子牛を思い浮かべることが精一杯でありましたが、もしこの歌を聴いて育った人間の内、子牛が売られていく…金になる…儲かるという発想にたどり着けるようでないと、お金儲けなどできないのでありましょうねぇ。
さて、それでは子牛のお値段て一体どの位なのでしょうか?我が在所では「♀牛をヘナ」と呼び、「♂牛をコッテ」と呼ぶのでありますが(当然、現在では日常的に使われておりません。まぁ、あまりにも口うるさい娘には「コラッ、このヘナうるせ!!!」という老人語として残っておりますけれど)、「ヘナ」の取り扱いと「コッテ」の取り扱いに差別がある。小規模な搾乳業の場合は、「ヘナ」が生まれることによって、再生産(乳牛)の道が開けますが、「コッテ」の場合は肉牛として売られて行くことが定めであります。ただし、近年では「コッテ」君も国産去勢肉牛用として扱われる場合は、少々、「ヘナ」よりも高く取引されることもあるらしい。
牛さんもね、お馬さんの場合と同じように家柄が大事なのでありますよ。父親が立派な肉牛の血を引く種牛であれば、その希釈された子種は途轍もなく高いお値段で取引されますし、母親が、とてもグラマラスで大量の良質乳を出すお母さんであれば、家柄の良い父親の子種を頂き、生まれた「ヘナ」もお母さん同様の良質でグラマラスな乳牛になると期待されて高値で取引されるのであります。安ければ1万円、高値取引で20万円する子牛もいるのかのう?
ははは、『夢屋オヤジ』は、肉にも種にも成れないまま、屠畜場へと運ばれるのでありましょうか…きっと、ドックフード位には使ってもらえるかも知れない(犬にも見向きもされなかったりして…とほほ。)

コメント
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