日中、突然電話が鳴り、「国民健康保険協会の〇〇という者ですが、医療費の還付金が発生しております。つきましては、本日中にご本人の口座が確認されませんと、還付が取り消しされてしまいますので至急お手続きください。追って、△×銀行協会の『夢屋』という職員から口座のお問い合わせがあると思います。」などと案内される。
本日中に手続きしないと還付金が取り消される…ちょいとばかし、焦る気持ちが正常な判断を狂わせてしまう瞬間であります。あとは、新聞やテレビで紹介されるように、口座確認のためにキャッシュカードを預からせて欲しい。暗証番号を教えてほしい。入出金が可能かどうか近くのATMから、指定の口座に入金を試してみてほしい。などなど、一旦、冷静な判断を狂わせられると「警察」とか「役所」とか「銀行協会」などという公的なものを匂わせる言葉を信じ込んでしまうらしい。お年寄りは気を付けなければいけません。いや、オジサンだって「×〇子(18歳)援交相手探してま~す。」などという、良からぬメールに反応してしまうのだから、お年寄りだけの問題ではないけれど…^^;
昨日、お昼に電話が鳴り「税金だと思うのだけれど、足が悪くて払いに行けないから、『夢屋』替りに払って来てくれ。」と知り合いのお年寄りからの電話…「何であんだに税金が掛かるの?通知書に何て書いてあるの?」「目が悪いから何て書いてあるか分からない。じいさんが税金だというから税金に違いない。」と彼女は言うのであるが、見た方が早いから後で見に行くよと伝える『夢屋』であります。(納得いってない。)
午後から自宅を訪問し、通知書なるものを拝見すると、彼女は2万円ほど『夢屋』に差し出して替りに収めて来てくれと言うのであるが、通知書は「納税のお知らせ」ではなく、「医療費還付のお知らせ」なのでありましたよ。
「あのさぁ、これ税金じゃなくて、お金が返ってくるというお知らせだよ。逆、逆。じいさんは?」
のっそり出てきたじいさんも「へぇ、税金じゃないのかい。てっきり払えという知らせかと思った。」とのこと。
これで、差し出されたお金を受け取っていたら、十分、私も詐欺師だわ^^; 高齢化社会が進んで、田舎でも高齢者夫婦の世帯、高齢者単身の世帯が増えているのであります。決して、お二人ともボケている訳ではないのでありますが、役所から来たものはすべて支払の催告だと信用している節がある。こんな世帯に電話をかけたら、『銀行協会の方から来た夢屋』を名乗る者に、素直にお金を出してくれるのでありましょうか?気を付けましょうね!!!
※ちなみに、「ゴマダラカミキリ」をすり潰し、抽出した『夢屋商会』特製の『セーサミン』は、老化防止に効果があると、とある大学教授の研究で明らかになっております。どうぞ、『夢屋商会セーサミン』サンプルを一度お試しください。←十分サギ行為であります^^;