去年の今頃は、雨が降らなかったような気がする。今年は、ここにきて雨が降り続くようになりました。(関東は梅雨明けしたというのに…)軽い雨なら良いのだけれど、一度降り出すと結構強烈な雨…なかなか、良い塩梅にはいかないようであります。
さて、『還付金サギ師』に成りそびれた『夢屋』は、次なる金儲け話を追い求めるのでありますが、近所のお年寄りたちが、安易な還付金サギに引っ掛からないように、出稼ぎ先の若い衆に昨日あった出来事を話すのでありますが、皆さんキョトンとした表情を見せる。もしかして、私の言葉が通じていないのではないだろうか?私は、日本標準語辞典に準拠した、正しい日本語を話しているはずなのですが…。
「今日、〇×さんの所に行ったら、バアちゃんが□万円、俺につだすんだよぉ~。知らないフリして受け取ったら、サギ師だよなぁ~?」どうです、立派に通じるでしょう?
「つだす。(さしだす…手渡すの意)」若い衆は、「つだす」の部分でキョトンとしたようであります。
「んじゃ~、『つだしてすけろ~!!!』の意味わかる?」
「すける…透けるですか?」と若い衆の返事…時節柄、スケスケの〇〇なんてものもありますが、ここで言う「すける」には、「た」をつける。すなわち、「助ける」…「何か、物を手渡す仕事を手伝って頂戴!!!」これを日本標準語短縮形辞典に準拠して表現すると「つだしてすけろぉ~!」となるんですけど、分からない。
20代の若者は全滅であります。30代で老人と同居経験のある子は理解できる…山形標準語辞典の世代間ギャップであります。そこで、『夢屋』は得意になって、小話をひとつ。
とある病院での出来事。
看護婦さんが、診察室でおばあさんの耳元で話しかけました。
「ばっちゃ~!そこの診察台さ、のたばれ~!」
それを聞いた家族が怒りだしました。ここの看護婦さんは、うちの年寄に対して「くたばれ~!」などと毒づいたと…。いいえ、看護婦さんは決して「くたばれ」などと申しておりません。事実、おばあさんは、診察室にうつ伏せになり、「くたばれ」と言われたなどと怒っておりません。
「のたばる」…「うつ伏せに寝る」という意味なのですが、「のったばる」は標準語じゃなかったんですねぇ。