その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

どんより証拠^^;

2024-11-20 08:24:06 | 巡礼

里山は錦の絨毯が敷き詰められていたはず…

 「天神山のモミジがきれいに紅葉していますね。」…朝礼で『副社長』の挨拶に、改めて山を眺めた記憶がある。あの時は忙しかった…外の景色など見ている余裕も無かった。残業続きで、桜並木さえ咲いたことなど分からずに通勤していた、そんな現役勤め人時代。今では、里山の変化を感じながら暮らしている。しかし、里山が錦色に染まり、吾妻連峰が薄っすらと雪の衣をまとった朝は、寒い、ツライ、そして『かなしい(辛くて億劫になる^^;)』ましてや、どんよりと曇った空を眺めていると、これから3ヶ月はこの空色の下で暮らすのかと思うと心が滅入っていまうのでありますよ。
 東北地方、特に豪雪地帯の老人たちは、こうして「鬱」の症状を見せるらしい。そりゃ~そうだわねぇ、毎日、鉛色の空を眺めていて心が晴れる訳もない。若者たちは、勤めに出掛け、空を眺めることもなく仕事にいそしみ、職場の仲間と会話をするからヨシとして、家に残った年寄りは、コタツで丸くなって暮らすから、「鬱」に拍車が掛かるに違いない。ましてや若い頃なら、3ヶ月も我慢すれば、また春が来ると思えるけれど、歳を重ねるにしたがって、また『春(身体が思いのままに動くこと)』が、二度と来ないのではないだろうかなどと考えてしまう。『おやじぃ』の立ち位置も微妙なところに達したようであります^^;


いつものように遅い昼は「鍋焼き」で…

 さて、次第に畑の作物も残り少なくなって来ました。今年初めて挑戦したブロッコリーは、大方取り尽くし、後は自家用に「脇芽」の成長を待っているところなのだけれど、山には初雪の報が…まぁ期待できないけれど、来年の播種時期を考える上でも株を倒さないで様子を見ているところであります。(何かなぁ…葉菜類を植えて、泥を落としたりする手間を考えるより、花蕾を収穫して袋詰めするだけの野菜は楽である…来年は、もう少し増やしてみようかなんてね^^;)
 はてさて、『おやじぃ』の小さな農園は、雪国(豪雪地帯)ではあるけれど、ハウスを導入することで、ほぼ周年の栽培が可能になりました。もし、新規の資材でハウスを建設していたら、導入費は3倍以上掛かったのではなかろうか?たまたま、就農の時期に離農する方が居て、無償でハウスの骨材を譲っていただいた結果であります。いくら何でもと、幾ばくかの謝礼を持参したのだけれど、「自分で解体し、有料で処分しなければならなかったものだから…。」と言って、頑として受け取っていただけなかった。いつか経営が軌道に乗ったら、ハウスで栽培したきゅうりやメロンをお礼に持参したいと思っていたのだけれど、ハウスを譲っていただいた2年後には亡くなってしまわれましたよ…。新規就農後、5年程度で経営を軌道に乗せたい…残念、5年目は疲れ果ててダウンし、6年目の今年、何とか減価償却費を除いた収支で黒字に転化できそうな勢いであります。(つまり~借金は返せないが、資金収支は安泰という経営状態^^;)自分の努力だけでは実現できなかった経営も周囲の温情で支えられてきた証と今、感謝しているところです。『どんよりと曇った心』も、晴れるのは明日も必ずやって来るし、来年も春が来ると思えるから…鼻水は垂れるし、寒くて辛いし、『かなしい(辛くて億劫になる^^;)』それでも暮らし続けるのは、未来が明るいと信じられるから…これを『どんより証拠』というらしい。ホントかよ(笑)


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