峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

思った通りに生きてごらん

2007年12月11日 | 父親と子
有紀さんの後期通知表が送付されてきた。3年生の定期考査は前期末で終了しているが、前期中間・前期期末とも総計の欄の順位が1とある。あらためて見直し感心する。

絵理子さんは高校時代、1ヶ月に1度は帰省していた。しかし、ふと気が付けば、有紀さんは、盆と正月を除きほとんど帰省していない。友人と寮生活を大いに楽しんできたらしい。

送付されてきた文書の中に「さて、いよいよ来月にはセンター試験を受験しますが…」とあった。もうそんな時期なのだ。

10月末、有紀さんがメールで受験したい大学を言ってきた。私は「もちろんいいよ。伝統と実績のある心理学教室だよ。しっかり勉強しなきゃね」と返事した。続けて有紀さんのメールには「うん。頑張ります。よかった。ありがとう」とあった。

有紀さんは、中学生の頃から臨床心理士になりたいと言っていた。その頃、当時、信州大学教育学部教育カウンセリング課程心理臨床専攻心理臨床分野におられた守一雄先生に影響を受け、高校入学後は信州大学に進むことを希望していた。
ところが、この春、守さんが突然、東京農工大学に移籍されてしまった。守さんが信州大学を辞められたことにより、有紀さんは、わざわざ信州の地まで行く必要がなくなった。
同時に有紀さんは、守さんが大学で学んだ臨床心理学を活かすには教員という職業が1番だと言っておられた言葉から開放された。教員養成系ではなく、純然と臨床心理学を学べるところに進みたいと考えるようになった。そう腹を決めたのが今年の夏頃だ。
しかし、その道はごくわずかな大学にしか用意されていない。当然、偏差値を上げる必要に迫られた。有紀さんは、そこから気を入れて勉強するようになったようだ。

先週、研二くんのご両親との顔合わせの時に帰ってきたが、元気そうだった。「頑張ってる?」「うん!」ぐらいしか話す時間がなかったけれど、有紀さんも頑張っているに違いない。

子供は次第に親から離れて行き、親は自らの道を進む。それが自然の摂理だ。
コメント (2)
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