人間内部の心の状態と言語の関係を、大きな海と小さな孤島にたとえた哲学者のスーザン・ランガーの話に興味を持ったばかりだったが、昨夜の「爆笑問題のニッポンの教養」では、自然科学の立場から脳と言語の関係を解き明かそうとする言語脳科学者・酒井邦嘉さんと太田さん・田中さんの対談をたいへん興味深く聞いた。
酒井さんは、脳内の働きを調べる実験を行うことで、人が文章の組み立てを行っている時に必ず活動する部位を発見した。人間は、その「文法中枢」が司【つかさど】る言葉を駆使することにより、感情をより精密に伝え、複雑な思考まで獲得し得たと彼は考える。
彼らの対談を聞き、彼らの語る言葉の向こうに広がる気持ちを想像するとき、私の感覚の大海は途方もなく広がり、今日も、ただ呆然【ぼうぜん】と波間に漂うばかりだ。
酒井さんは、脳内の働きを調べる実験を行うことで、人が文章の組み立てを行っている時に必ず活動する部位を発見した。人間は、その「文法中枢」が司【つかさど】る言葉を駆使することにより、感情をより精密に伝え、複雑な思考まで獲得し得たと彼は考える。
彼らの対談を聞き、彼らの語る言葉の向こうに広がる気持ちを想像するとき、私の感覚の大海は途方もなく広がり、今日も、ただ呆然【ぼうぜん】と波間に漂うばかりだ。