峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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プロゴルファー・石川遼 その3

2009年07月03日 | スポーツ
12番のティーグラウンドに立った遼くんは、ボールを強くたたくことだけを考えていたに違いない。とにかく、どんなときでも攻めの姿勢を貫くのが彼のプレースタイルだ。
ここも、普通の選手なら2位に5打差のリードがあるのだから、無理をせず安全に刻んでパーセーブを考えるところなのだが、彼は積極果敢にバーディーを狙っていく。それが、プロゴルファー・石川遼選手の身上なのだ。

さて、第1打、強く打ち出されたボールは途中から大きく左に曲がり、林の中へと消えていってしまった。明らかなフック、OBだ。

遼くんの持ち玉はドローボールと聞くが、ドローボールヒッターは、往々にしてここ一番というときにフックに泣かされることがある。
ドロー・フックとも右利きのプレーヤーの場合、ボールに左回転が与えられていることにより、打ち出されたボールは左方向に曲がりながら飛ぶ。しかし、球筋はまったく異なる。

ゴルフで安定した球筋を得るためには、腰の回転と腕の振りのバランスが重要となる。しかし、緊張の度合いが高まるとスイングのリズムが微妙に狂い、そのバランスが崩れる。ゴルフがメンタルのスポーツと呼ばれる所以【ゆえん】だ。
フックが出るときは、たいてい腰の回転が止まり、腕の振りが先行しているようだ。その結果、クラブフェイスがかぶった状態でボールをヒットすることになり、左方向へ強い左回転のかかったボールが飛び出すことになる。

遼くんとて人間だ、それも、まだ17歳。そういえば、アマチュアだった15歳の高校1年生のとき並み居るプロを押しのけてツアー最年少優勝の快挙を達成したとき、喜びの涙に咽【むせ】んだのもまだ記憶に新しい。(つづく)

60,7-17,2
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