山崎隆之七段がようやくタイトル初挑戦を決めた。
山崎七段は、これまでNHK杯戦での優勝他、棋戦の優勝4回を数え、通算成績でも6割9分1厘(7月28日現在)と高い勝率を残している。これは、対局数500局を超えた棋士の中で、羽生名人の7割2分2厘に次ぐものだ。
このような逸材であるから、早くから注目を集め、若手のホープとして「東の渡辺(渡辺明竜王)」、「西の山崎」と期待が集まっていた。しかし、渡辺さんが竜王のタイトルを獲得してからというもの、着実に確固たる地位を築いていったのに対し、山崎さんは今ひとつブレイクできず、ここまできている。
若手・若手と言われていた山崎さんも早28歳となった。おそらくは彼自身、彼の後ろを追いかけてくる後輩の足音が高く響き始めているのに気付いているはずだ。
糸谷哲郎五段、佐藤天彦五段、稲葉陽四段は今年21歳、これまで今年度連勝ランキングの1位(12連勝)と3位(10連勝)の記録を作っている豊島将之五段は19歳という若さだ。彼らの対局数は多くて糸谷五段の138局までだが、6割9分弱からから7割4分という高勝率を誇っている。新進気鋭の次の世代が台頭してきているのだ。
渡辺さんが竜王のタイトルを森内九段から、深浦さんが王位のタイトルを羽生名人からそれぞれ奪取して以降というもの、タイトル戦に登場する顔ぶれに明らかな変化が表れてきている。
羽生名人は別格としても、森内九段・佐藤九段・丸山九段・藤井九段・郷田九段ら、いわゆる羽生世代の棋士にとって代わり、木村一基八段・久保利明棋王・深浦王位らが頻繁にタイトル戦に登場するようになった。
また、タイトル戦以外の「朝日杯将棋オープン戦」では一昨年・昨年と行方尚史八段・阿久津主税六段が優勝を飾り、今期の「ネット将棋最強戦」の決勝戦は木村八段対山崎七段という新鮮な顔合わせとなっている。明らかに将棋界の潮目が変わりつつあるのだ。
山崎七段の挑戦が決まった王座戦は、目下、羽生四冠が破竹の17連覇中だ。
しかし、山崎七段にも十分勝ち目はある。ここにきて羽生四冠の快進撃に翳【かげ】りが見られるのだ。
自らの手で世代交代に弾みをつけられるかどうか、タイトル初挑戦の山崎七段の戦いぶりを注目したい。
山崎七段は、これまでNHK杯戦での優勝他、棋戦の優勝4回を数え、通算成績でも6割9分1厘(7月28日現在)と高い勝率を残している。これは、対局数500局を超えた棋士の中で、羽生名人の7割2分2厘に次ぐものだ。
このような逸材であるから、早くから注目を集め、若手のホープとして「東の渡辺(渡辺明竜王)」、「西の山崎」と期待が集まっていた。しかし、渡辺さんが竜王のタイトルを獲得してからというもの、着実に確固たる地位を築いていったのに対し、山崎さんは今ひとつブレイクできず、ここまできている。
若手・若手と言われていた山崎さんも早28歳となった。おそらくは彼自身、彼の後ろを追いかけてくる後輩の足音が高く響き始めているのに気付いているはずだ。
糸谷哲郎五段、佐藤天彦五段、稲葉陽四段は今年21歳、これまで今年度連勝ランキングの1位(12連勝)と3位(10連勝)の記録を作っている豊島将之五段は19歳という若さだ。彼らの対局数は多くて糸谷五段の138局までだが、6割9分弱からから7割4分という高勝率を誇っている。新進気鋭の次の世代が台頭してきているのだ。
渡辺さんが竜王のタイトルを森内九段から、深浦さんが王位のタイトルを羽生名人からそれぞれ奪取して以降というもの、タイトル戦に登場する顔ぶれに明らかな変化が表れてきている。
羽生名人は別格としても、森内九段・佐藤九段・丸山九段・藤井九段・郷田九段ら、いわゆる羽生世代の棋士にとって代わり、木村一基八段・久保利明棋王・深浦王位らが頻繁にタイトル戦に登場するようになった。
また、タイトル戦以外の「朝日杯将棋オープン戦」では一昨年・昨年と行方尚史八段・阿久津主税六段が優勝を飾り、今期の「ネット将棋最強戦」の決勝戦は木村八段対山崎七段という新鮮な顔合わせとなっている。明らかに将棋界の潮目が変わりつつあるのだ。
山崎七段の挑戦が決まった王座戦は、目下、羽生四冠が破竹の17連覇中だ。
しかし、山崎七段にも十分勝ち目はある。ここにきて羽生四冠の快進撃に翳【かげ】りが見られるのだ。
自らの手で世代交代に弾みをつけられるかどうか、タイトル初挑戦の山崎七段の戦いぶりを注目したい。