峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

プロゴルファー・石川遼 その5

2009年07月08日 | スポーツ
私の経験では、ティ-ショットで連続してOBを出すと内心穏やかでいられなくなる。頭へ血が上り、どうしてよいのか分からなくなる。言わばパニック状態だ。
それでいて、一緒にまわっているプレーヤーのリズムを狂わすのではないかと余計なことが気になる。
おそらくは、遼くんも同伴競技者のことが気になっただろうし、大勢のギャラリーの視線も気になったことだろう。少なくとも平常心ではいられなかったはずだ。

アマチュアの場合、ティーショットをドライバーでOBした場合、意地になって再びドライバーを手にすることがままある。そんな時は、最悪、連続OBか、そうでなくとも、たいがいいいショットは出ないものだ。
しかし、連続してOBになった場合、次の打ち直しはドライバーを捨てるのが普通のアマチュアだ。
プロの連続OBというのはそれまで見たことがなかったが、プロでも打ち直しが3回目となるとさすがに他のクラブに持ち替えるのではないだろうか。

だが、遼くんが手にしたのは、やはりドライバーだった。見事なまでの意地の張り具合だ。果たして第5打目はバンカーを越えることができるだろうか。このホール3度目となるドライバーショットが放たれた。

見た目にはどこも変わってはいない躍動的なフォームから弾き出されたボールは、先の2度のショットほど大きく左に曲がらなかったものの、それでもフックして、バンカー越えどころかフェアウェーをはずしてラフにつかまったようだった。やはり、気持ち的なところから身体のバランスが崩れ、わずかにインパクトのタイミングがずれているのだ。
昨年度の獲得賞金が1億円を超え、賞金ランキング堂々の5位に入ったトッププロである遼くんにしても精神をコントロールするのはたやすいことではない。

結局このホール、9打を費やすこととなる。2位と5打差あった貯金があっという間に無くなってしまった。(つづく)
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