町内会の行事・活動の折、空き地を使わせている地主の山田さん【仮名】のお宅を、もちつき祭りのお礼でうかがった際、心温まるお話を伺った。
山田さんのお宅は小学生の通学路になっているという。かつては、家の横の小道を子供たちがにぎやかに登下校していったそうだが、今はほんの数人の子供が通るだけだという。
そんな中、今年の春に新1年生になった岩切千夏ちゃんという女の子が新たにその道を歩いて小学校に通うようになった。
その千夏ちゃんが朝、山田さんのお宅のそばを通って登校していくとき、山田さんは小窓に団扇【うちわ】を掲【かか】げる。その団扇には「おはよう。千夏ちゃん。行ってらっしゃい。きょうも元気でね」と書かれてある。
そして下校時、同じように山田さんは小窓に団扇を掲げる。団扇の裏側には「お帰りなさい。千夏ちゃん。きょうも楽しかった」と書かれてあった。
千夏ちゃん一家は、転勤族だという。千夏ちゃんは、いつ引っ越していくかもしれない。
千夏ちゃんが、私にはおばあちゃんが2人いるって言うんですよと、山田さんは嬉しそうに、帰りしな私にその団扇を見せてくれながら微笑【ほほえ】まれた。
見事な子供とも関わり方だと思う。
山田さんのお宅は小学生の通学路になっているという。かつては、家の横の小道を子供たちがにぎやかに登下校していったそうだが、今はほんの数人の子供が通るだけだという。
そんな中、今年の春に新1年生になった岩切千夏ちゃんという女の子が新たにその道を歩いて小学校に通うようになった。
その千夏ちゃんが朝、山田さんのお宅のそばを通って登校していくとき、山田さんは小窓に団扇【うちわ】を掲【かか】げる。その団扇には「おはよう。千夏ちゃん。行ってらっしゃい。きょうも元気でね」と書かれてある。
そして下校時、同じように山田さんは小窓に団扇を掲げる。団扇の裏側には「お帰りなさい。千夏ちゃん。きょうも楽しかった」と書かれてあった。
千夏ちゃん一家は、転勤族だという。千夏ちゃんは、いつ引っ越していくかもしれない。
千夏ちゃんが、私にはおばあちゃんが2人いるって言うんですよと、山田さんは嬉しそうに、帰りしな私にその団扇を見せてくれながら微笑【ほほえ】まれた。
見事な子供とも関わり方だと思う。