街の市場には「つくし」が売られていた。ああ、昔、祖母が胡麻和えにしてくれたなぁ などと思い出すが、おいしい記憶ではない。お彼岸の入り。暑さ寒さも である。今日は快晴で暖かい。
昨夜のNHKスペシャルで「はやぶさ2の挑戦」ですばらしいCGでを使い、直陸の様子を再現していた。詳しいプロジェクトの内容はわからないが、未踏の小惑星リュウグウに初着陸するまでの、困難を乗り越えていく、まさに「ドラマを越えるドラマ」の物語だった。それは宇宙へのすばらしいロマンのように思えた。着陸地点が狭いこと、暗くて光の反射を使えず距離が測定できないこと、そんな想定外の出来事にJAXAのチームがチャレンジしていく。
映像から地形を計算していく。昔見た三角関数のような感じだ。高校の数学は、できない生徒であったが、教える立場になるとおもしろかった。苦手の分野もあったが「博士の公式」ではないが数学は面白い。円や楕円の方程式なんて、子供の時には考えたこともなかった。関数は特に好きだった。
そういえば、小学生のときに、天文部にいたような記憶がある。父が星座早見版や天体に関する図鑑を買ってくれたり、プラネタリウムにも連れて行ってくれた。顕微鏡を覗くのも好きだった。天体にしても、顕微鏡のなかの世界にしても、そこにはロマンがある気がある。大きな発見には何万回もの試行錯誤があるのだろう。想像力と忍耐力の世界のような気がする。だから「ロマン」だと思うのだ。
改めて、理系の(そんなおおごとではないが)分野の本を読みたくなった。はやぶさ2の着陸成功のときのプロジェクトチームの笑顔。こんな番組が増えるといいなぁ と思った。