午前中、大阪方面へ出かけた。あたたかい。帰宅すると疲れたのか、ぐったりしていた。まだ、風邪がよくならないからだろう。インターネットをあけると、ショーケンの記事が多い。また、個性派の俳優が一人いなくなった。私たちの世代なら「あにきー」で始まる『傷だらけの天使』や『前略おふくろさま』や『太陽にほえろ』を思い出すだろう。問題も多かったが中年以降は味のある役を演じていた。この世代では、火野正平とショーケンがいい味を出していた。もてた人らしい。ほっておけない魅力があるのかもしれない。
いまはドラマも低調で、ショーケンのような役者はいない。美男は多いが、不良役はできる役者はほとんどいない。演じてもどこかに無理がある。優等生でないと役者もやっていけないのだろう。消毒されたような芸能人が多い。ひとつの時代が終わり、つぎの次代へ行く移行期なのだろうか。昭和・平成から新しい時代へステップしていくようだ。「安全」とか「安心」とか「健全」が求められているが、どこかでそれが窮屈そうだ。
夕方近くまで、身体を休めていた。電話が鳴った。サッカー関係の方からだ。いつもメールなのだが、パソコンが壊れたので電話をしたという。なれない土地でストレスもあるのでは という私へのいたわりの気持ちもあったらしい。うれしかった。電話もいいなぁと思った。パソコンが4月から新しくなるので、新たな気持ちでスタートだと言われた。全部データがなくなったのも、いいのかもしれないという。お互いに元気になれた! と電話を切った。
長浜での生活は、「穏やかさ」がキーワードだ。それは若い時代の「不良」から始まり、自信喪失、もがき、そんな積み上げで手に入れた「穏やかさ」だ。強がりを言えば、消毒された女では手に入れなかったかな。今は、消毒臭いかもしれないが。