小雨の降る日曜日。どうしても起きられない。今日は彦根までミサに行く予定だったのに。2ヶ月間の疲れが出たのだろう。ブランチになってしまう頃、やっと起き出した。明日は東京へ出かけるので、用事をたしに町へ出かける。雨でも町には観光客が多く出ていた。若い人が相合傘で歩いている。やはり、お年寄りよりは絵になる。でも和服を着て、古都を蛇の目でもさして歩いたら、遠くから見れば絵になるかもしれない。お相手はやや若目の人がいいかもしれないなぁ。(寝言を言ってはいけない)
あのとき、そうあのとき、あの傘に入りたかった。お寺の境内で、貸し傘があった。大きい傘なので二人で1本でよかったかもしれない。先にさしたあの人の傘にはいろうかな、かな で止まった。そして、自分の傘をさした。それだけのことだけど、よく覚えている。そんなことが多い。あのとき、こうできれば、こう言えれば、人生は変わっていたかもしれない・・・。
人生はそれで今があり、今が幸せならそれはそのときはできなくてよかったのだろう。なにかが欠けているかもしれないけど、満月の夜ばかりはないんだから。欠けていて当然なのだろう。
長浜の雨は風情がある。静かな雨だ。今日は炬燵っ子でのんびりしている。懐かしいジェットストリームなどを聞きながら、静かに深く人を想う。