夕方6時過ぎに長浜に戻った。駅が街が暗いのにびっくりする。東京も平塚も明るすぎるのだろう。ああ、帰ってきた!と思えるのがうれしい。街中でも水の流れる音が聞こえ、家までに出会った人は3人。すれ違った犬を散歩させる人の爽やかの香水の香りが春を感じさせる。静かな街並みを歩きながら、やはりここに来てよかったと思う。
東京では理事会が無事終わり、平塚で教会のお友だちと分かち合いながら、近江牛の焼肉を楽しむ。たしかにおいしい。翌日は、身体のメンテナンスをまず最優先にした。受付の男の子も「本当に来たんですね」とちょっとうれしそうだった。わずか10日くらいの再会を喜ぶ。T先生は引越しのことはあまり聞かない。大人なのだ。話題は、彼の友だちの結婚式の話とサッカーの話だ。それでもお土産は嬉しそうに見て「これがおいしい近江牛ですか?」と近江牛のポテトチップを笑った。ここは男の子になる。
お世話になった神奈川の70歳以上のサッカー仲間の練習会に、身体がすこしだるいが顔をだした。「めずらしい!」と言われるか「おお、来たか!」と喜んでくれた。長浜に越したことはメールのある人は知っている。それとなく聞いている人もいる。「なにか、引っ越すのを言うのがつらくて・・・」でほとんどの人は理解してくれた。それくらいとけ込んでいたのかもしれない。「どうして長浜に越したのですか?」と聞く人もいる。「まぁ、一言にはいえないなぁ」と言えばそれ以上聞かないのが大人の男。それ以上聞くのは野暮なのだ。それよりも「どう?少し落ち着いた?」とさりげなく聞いてほしい。(わたし的願望)
わたしが隠し持っている一本の細い糸に気がつかなくても、まぁそれもありなん・・・・と想像力が働く男の人は・・・。私は面倒でない男の世界が好きだ。帰りにはそっと「またねぇー」で済むのがいい。ほんとうはさびしいこともあるんだけど。