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あなたに「ぬくもり」を届けたくてブログをつくっています

他人を見るような目

2019-06-29 17:46:10 | 日記

何かすっきりしない天気で、身体も重い感じだ。静かにお御堂かお寺で時を過ごしたかった。それ!と朝から彦根の龍潭寺へ出かけた。駅から20分ぐらい歩く。井伊家の菩提寺だ。夏つばきが見られるという。参拝者はだれもいない。ひとり名庭を眺めていた。

平塚という地名がまた事件でニュースに載った。今度は海岸に遺体が上がった。なんとも残酷な事件のようだ。夫が妻を殺して平塚までトランクで運び海に泳いで出て遺棄したという。その事件の大きな見出しが「他人を見るような目で妻が自分を見るから」というようなことが書かれていた。その記事へのコメントで「なぜ殺す前に離婚を考えなかったのだろう」があった。夫婦の愛憎なのだろうか。夫婦のことは夫婦でないとわからないことが多い。

先日久しぶりに会った叔母も子供が産まれてまもなく離婚した。身体の小さい叔母はつわりもひどく、出産で田舎の母親の元に早めに帰っていた。叔母はあまり出産を望んでいなかった。無事男の子が生まれたが、ひだちが悪く実家にしばらくいたという。おとなしくてやさしい夫のHさんが家を出て、他の女性のもとへ行ったのはそのときだった。まじめによく働く叔父が(聞くところでは)飲み屋さんの女性のところへ行ってしまったという。叔父はお酒を飲まなかった。祖母や他の叔母達がH氏を連れ戻した。しばらくは家に帰っていたようだが、プライドを傷つけられた叔母はHさんを無視続けたらしい。結局、Hさんはまた家を出た。その後は裁判をして叔母はマンションと養育費をもらうことになった。

ふと、叔母のそのときも目は「他人を見るような目」ではなかったのだろうか。叔母は兄弟姉妹の一番下で高校時代から苦労した育った。だから、生活には厳しい人だった。Hさんは当時珍しいコンピュターグラフィックのできる人だったが、のんびりしていた。お酒を飲まないHさんがなぜ飲み屋さんの女性と?はなぞだったが、Hさんの上司が連れて行ったクラブの女性だということを先日聞いた。なんとなく「そうかもしれないなぁ」と理解した。「だらしなさそうな女なのよ」と叔母は言った。Hさんはそれがよかったのかもしれない。

はらりっとなつつばきが池に落ちた。なつつばきより沙羅の花という呼び名がいい。夫婦のことはほんの少しの歯車のずれが大きくなることもある。そして、本当のことは語られずにいることが多い。夫婦もまた、むなしいものだ。でも、夫婦は夫婦だ・・・・。

コメント
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