暗く心を痛める事件が多い中、今朝、速報で大坂なおみ選手の全米オープン優勝のニュースが入ってきた。すばらしい!コートに寝ころんだ姿に、優勝の喜びもさることながら、プレッシャーに打ち勝った疲れが大きいのではないだろうか という声もあった。
毎回、話題となった7枚のマスク。彼女は7枚を必ずつける と言っていた。その覚悟は、彼女の人生が言わせたものだろう。あの若さでと思う。背負ったものは勝利だけではない。その彼女がそれをなし遂げられたのは、メンタル面でのバランスのとり方、そして、プレッシャーに勝っていく強さを身に付けたことだろう。
この頃つくづく思うのは、日本の会社でも学校でもその組織の根底に残るものは、高度成長時代の遺物のような成果優先主義のような気がする。会社のために、家族に内緒で犯罪に近いことに手を染めることが行われたりした。人のいのちが軽くなり、その死の原因すら解明できないようなことがまだ起こっている。あまりにも短絡的にものがわかる時代になって、人はなにが大事かを考えることをすっかり忘れてしまった。さまざまな分野でどこかその根底で腐ったものがどろどろしている。
偉そうなことを書いたが、人としてどう考えてもおかしいことが多すぎる時代になったと思う。私はなにも成し遂げず、多くの失敗を繰り返したどうにもならないものだが、心のバランスと論理のバランスを持てるようになった。「止まること」「周囲を見て物を判断すること」急がなくてもいいから、普通にわかることが出来るような社会になってほしい。
人のために生きる喜びを感じ、自らも喜べることを忘れないで生きたい思う。